健康便り

4月の健康便り

賢いお酒との付き合い方 —健康—

新学期が始まり、新しい仲間を迎える季節になりました。新入生歓迎コンパなどお酒を飲む機会も増えることでしょう。

アルコールは心身の緊張をほぐし、仲間同士のコミュニケーションを図るのに一役買います。しかし、無理な飲み方をすると二日酔いになるばかりでなく急性アルコール中毒になり、最悪の場合死に至ることもあります。特に大学に入ったばかりの未成年はアルコール分解能力が大人に比べて未熟なため、急性アルコール中毒になる危険性が高く、体も発達段階にあるので成長障害や性腺機能障害(生理不順・インポテンツなど)も心配されます。また、体質によって生まれつきお酒に強い人と弱い人がいます。一般的に女性は男性に比べ肝臓もやや小さいので、男性より少ない飲酒量でアルコールの害を受けやすいものです。適量には個人差が大きいということを知っておきましょう。

急性アルコール中毒により救急車で搬送される人は20歳代に集中しています(東京消防庁 平成22年 年代別急性アルコール中毒搬送人員)。万が一、飲んでいる最中に意識がなくなりゆすっても起きない、呼吸がおかしい、大量に吐く、失禁しているという場合は急性アルコール中毒の可能性があります。そのような時はすぐに救急車を呼んでください。救急車を待っている間も必ず誰か付き添い、嘔吐物を喉に詰まらせないよう顔を横に向けましょう。

なお、楽しみながらお酒を飲むには食事を取りながら飲むのがコツです。特に下記のものがお勧めです。

  • 枝豆や豆腐、魚や肉など高タンパク質のもの:肝細胞の再生を促進し、アルコール代謝酵素の活性を高める。
  • チーズや牛乳:胃腸の粘膜を保護する。飲酒前に食べるのが効果的。
  • ごまやごま油を使った料理:ごまに多く含まれるセサミンという成分にはアルコールの分解を促進する作用があると言われている。
  • サラダや鍋料理など野菜を多く含むメニュー:アルコールの分解によって失われたミネラルやビタミンを補充。
  • 果物:果物に含まれる果糖にアルコール分解を助ける働きがある。

飲めない人は無理せず、ソフトドリンクやノンアルコールのビール・カクテルなどでお料理や雰囲気を楽しむとよいですね。飲めない人には決して勧めない、飲める人に対しても過剰には勧めないのがマナーです。

新しいスタートを切るために —メンタル—

新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。在学生のみなさんも新年度を迎えますね。そこで今回は、新しいスタートを切るための心の準備について考えてみましょう。

新生活や新年度を迎えると、私たちはよい出会いを期待するものです。いい先生や気の合う友だち、おもしろい講義や居心地良いサークル、没頭できる趣味を見つけられるかな、と楽しみになります。ゼミの指導教授は優しい人かな、と考えたりもします。

一方で、居場所を見つけられず、一人ぼっちになってしまうのではないかという不安もあります。ですが実際には、この不安に対して私たちは予防策を取っているものです。勉強や研究に集中する人、積極的に人に話しかけ、サークルに顔を出す人もいます。逆に、誰か話しかけてくれると思って気長に待つ人もいるでしょう。そもそも一人が好きだという人もいますよね。
いずれにしても、期待には希望がありますし、積極的に動くにせよ、気長に待つにせよ、不安を小さくするための予防策があります。

ところが苦しいのは、「自分にはよい出会いなんかない」、「なにをやっても自分はモノにならないし、楽しいことなんてない」という考えを持つ場合でしょう。これまで満足や自信につながる経験を持てなかった人はこう考えがちです。

最初から「よいことはない」と決めてしまうと、自分に関心を持つ人や、自分の可能性を広げてくれる何かに出会っても、目に入らなくなってしまいます。すると、よいものが目に入らない→「よいことはない」という考えは本当だと感じる→その考えが強くなる→ますますよいものが目に入らない、という悪循環に陥ってしまいます。自分の考えと現実との区別ができなくなっているのです。

その要因の一つには、よい出会いを期待しすぎている場合があるのではないでしょうか。そうなると、どんなよい出会いにも満足できず、キリがなくなってしまいます。希望というより、欲望に近いかもしれません。欲張りな人ほど満たされないのですね。

おそらく私たちは、期待がほどよく、不安が和らいでいるとき、ゆとりと思いやりをもって人と関わることができるのでしょう。また、自由な想像力をもって、ものごとに取り組むことができるのです。みなさんにほどよい出会いがありますように。

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