健康便り

10月の健康便り

VDT症候群とは —健康—

最近、「目が疲れたな」と感じたことはありませんか? 近年、パソコンや携帯電話、スマートフォン等を利用する機会が増えました。学生生活無料健康相談テレホンにも、「卒論を書いていて目が疲れる。改善法はあるか。」「電車内で携帯を見ていたら気分が悪くなった。大丈夫か。」などといった相談が寄せられています。

一般的にディスプレイ、キーボードなどのついたデジタル機器を使用する作業に伴って起こる不快な症状を総称して「VDT(Visual Display Terminals)症候群」といいます。目の疲れやドライアイなど目の症状だけでなく、ひどくなると頭痛やめまい、吐き気が生じることも。長時間同じ姿勢をとることが多いため腰痛や肩こりなどの症状がおきたり、イライラや不安感など精神的な影響がでたりすることもあります。皆さんも何かしら不調を感じたことがあるのではないでしょうか。電車などで移動する際に携帯電話やスマートフォン等を使用する人も多いと思いますが、これらはパソコンに比べて画面や文字が小さく、また画面や頭が揺れるため思った以上に目が疲れやすいもの。心身への負担はかなり大きいといえるでしょう。

下記は主に室内でパソコンを使用することを想定した留意点です。

  1. 作業の継続は60分以内!
    60分を過ぎたら10~15分の休憩を。遠くの景色を見る、目をつぶる、温かいおしぼりをまぶたにのせて温めるなどすると目の疲れが和らぐ。肩こりや腰痛などの予防のため、適度に体を動かして肩や腰の緊張をほぐすのもよい。
  2. 目と画面の距離は40~60cm程度、高さは水平か、やや見下ろすように
    視線が下向きになると上まぶたが下がるので、涙が蒸発しにくくなる。
  3. キーボードを使用する際は両手を浮かさず、体の正面に画面がくるように
    両手が浮いていたり首だけで横を見ていたりすると、肩こり等の原因になる。
  4. 深く腰掛けてイスの背もたれに背をつけ、足の裏は床につける
    ノート型パソコンや携帯電話などは前かがみになりやすいので要注意。
  5. 部屋の明るさを調節する
    窓から入る光や照明が画面に映りこむと見づらく、目にかかる負担が大きくなる。画面の反射をさえぎるフィルターの利用や、カーテン等で光を調節し、明るすぎず暗すぎないよう注意を。
  6. 眼鏡やコンタクトは度の合ったものを使う
    度の合わない眼鏡やコンタクトは目の疲労をさらに増す。疲労感が強い場合には、度があっているか一度眼科で確認を。

上記の内容は携帯電話やスマートフォンなどの使用の際にも気をつけると心身の様々な負担を減らすことができます。最近ではパソコン用の眼鏡なども市販されていますね。10月10日は目の愛護デーです。この機会に日頃の自分を振り返り、いろいろと工夫してみてはいかがでしょうか。

「食」と「心」の関係 —メンタル—

食欲の秋、到来です。おいしいものをたくさん食べて、夏バテで疲れた体を元気にしたいところです。しかし、一人暮らしの大学生は、食生活が偏りがち。健康上の影響も心配ですが、今回は食生活と心の関係について考えてみましょう。

食生活には私たちの性格がよく現れるように思います。食べ物の好き嫌いが多い人は、人に対する選り好みも強く、人間関係でも受け入れ難いと感じることが多くて苦労していたりします。健康志向が強く、カロリーと栄養成分表ばかり気にしている人は、物事を理性的に処理できる反面、感覚的な喜びを忘れがちかもしれません。

また、拒食症や過食症と言われるほどではなくても、一人暮らしの大学生は、極端なダイエットや、寂しさを紛らわす食べ吐きが、なんとなく癖になっている場合が意外に多いようです。

食生活というものは一度パターン化してしまうと、変えたくてもなかなか変えられません。もちろん、強い意志で行動を変えられる人もいるでしょう。しかし、「食」にまつわる行動が、その人にとって特別な意味を持っているために、続けざるを得ない場合もあるようです。

例えば、食べ吐きの場合、心に空虚感を抱えていることがあります。その空虚感を埋めるようにひたすら食べてしまいます。しかし、見境なく食べるので、自分の体に害になるのではないかと不安になり、吐き出さずにはいられないようです。つまり、たくさん欲しがるけど、滋養として吸収することはできないのです。そうした自分の在り方を認識することで、食べ吐きという「食」にまつわる行動の問題は、満たされない空虚感という心の問題であることがわかります。

こうした理解は一例であって、「食」にまつわる行動は、人によって異なる意味合いを持っています。大切なのは、自己理解を深めることによって、食生活も変わることがある、ということです。もちろん食生活は人それぞれですから、すべての癖やこだわりを直さなければいけないわけではありません。好きでやっていることもあります。しかし、変えたいのに変えられないときには、心理療法を受けるなど、心の側からアプローチする道もあるのです。

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