健康便り

1月の健康便り

メタボリックシンドロームに要注意 —健康—

年末年始はご馳走を囲む機会も増え、楽しい季節です。でも気をつけて。食べ過ぎや飲み過ぎで、ついつい体重が増えてしまったということはありませんか?学生生活無料健康相談テレホンには、「食べ過ぎて体が重い。ダイエット法を教えて」などという相談が入ります。ただスタイルの問題以上に、食べ過ぎはメタボリックシンドロームにつながることがあるので注意が必要です。

メタボリックシンドロームとは、内臓脂肪型肥満に加えて、高血糖、高血圧、脂質異常のうち2つ以上を合わせもった状態のことです。腹囲が男性85cm女性90cmで内臓脂肪面積が約100cm2に相当すると考えられており、この数値を超えると内臓脂肪型肥満とされています。内臓脂肪が過剰に溜まっていると、糖尿病や高血圧症、高脂血症が起こりやすくなります。これらの生活習慣病が重なって起こることで動脈硬化が急速に進行します。自覚症状はほとんどありません。健康診断などで注意を受けない限り気づかず、ある日突然心筋梗塞や狭心症、脳卒中などの動脈硬化性疾患で倒れてしまうことがあるのです。その結果、半身麻痺などの後遺症に悩まされる人も少なくありません。
皆さんの中には「メタボリックシンドローム=中高年の父親世代の病気」 と思っていらっしゃる方もいるかもしれませんね。でも油断はできません。メタボリックシンドロームの最大の原因は過食と運動不足。自分の生活を振り返り思い当たることはありませんか?自由な時間が増え食事や生活が乱れがちになる大学生ですが、自由になる分だけ注意が必要です。特に夜食は太りやすくなるばかりではなく、習慣化すると食欲を抑えエネルギー代謝をよくする働きが悪くなります。そのため食欲が増し、血糖値や中性脂肪の値が上昇しやすくなります。メタボリックシンドロームは大学生にも無関係ではないのです。

改善の基本は体重を減らすこと。内臓脂肪は皮下脂肪に比べて増加しやすく減りやすいのが特徴なので、減量だけで内臓脂肪は減らせます。体重を落とすには過食になりがちな食生活を改め、積極的に体を動かすことが一番です。

  1. 朝食を食べない
  2. 満腹になるまで食べる
  3. 早食い
  4. 寝る直前まで食べたり飲んだりする
  5. 間食が多い

いずれも内臓脂肪が溜まりやすく肥満になりやすい食べ方です。皆さんの食生活に照らし合わせるとどうですか?

運動はウォーキング、軽いジョギング、サイクリングなどの有酸素運動がお勧め。なかなかまとまった時間が取れない人は、乗り物を利用しないで一駅分歩く、エスカレーターやエレベーターを使わず階段を昇るなどでも効果大ですよ。

新年を迎え、新たな気持ちで健康面から自分の生活を振り返ってみてはいかがでしょうか。

夢には意味があるの? —メンタル—

みなさん初夢は見ましたか。昔から「一富士、二鷹、三茄子」といって、初夢の吉凶を占ったものですが、夢には何か意味があるのでしょうか。もちろん、「蛇の夢を見たら金運が上がる」という類の夢占いは、飲み会のネタにしかなりません。しかし、自己理解を深める入り口として、夢を考えることもできます。

脳科学的には、夢は脳が記憶を整理している過程であるという説があります。この説によれば、夢はもともと断片的な記憶の羅列です。しかし、私たちがふだん目覚めたときに覚えている夢は、意識的な記憶に残る際にストーリーづけされたり、つなぎ合わせられたりして、加工されています。ですから、私たちが「こんな夢を見た」と言って語る内容は、無意識の取捨選択や思考を反映している可能性があります。

そのような視点から、夢を自己理解に利用した最初の人物はジークムント・フロイトでした。フロイトの夢理論は、夢占いに近い部分もありましたが、神経科学につながる仮説や、夢を治療に活かす技法の兆しもありました。それを後の精神分析家たちが洗練させました。現在も、精神分析やユング派の心理療法では、治療の技法として夢を重視します。

その方法は、夢について連想を聞くことです。同じものが出てくる夢でも、人によって思い浮かべることは違います。たとえば、富士山の夢を見て、「自分にはとても登れません」と言う人と、「とても雄大な気持ちで雲海を見下ろしました」と言う人とでは、自尊心のあり方に違いがありそうです。前者は、大きな課題に直面して尻込みしているのかもしれません。自信がなさそうです。後者は、自分が富士山になったような気分で気力充満ですが、ちょっと過信があるかもしれません。このように、連想を聞くことによって、「富士山=縁起がいい」という単純な理解ではなく、その人にとっての個別的な意味が明らかになってきます。

実際の心理療法では、もっと多面的でインパクトのある扱い方をしますが、自己理解の入り口として、自分の夢について連想を膨らませてみるのもよいでしょう。そのとき大事なのは、無意味な思いつきも無視しないことです。どこからどこにつながるか、やってみるまでわからないからです。ふだんとはまったく違う視点で自分を見ることができるかもしれません。

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