健康便り

4月の健康便り

一人暮らしの健康管理 —健康—

入学、進級に伴い新しい生活が始まることの多いこの季節、一人暮らしを始める方もいらっしゃることでしょう。ところで、あなたのお部屋に救急箱はありますか?急に具合が悪くなった場合、どこに連絡したら良いか、どこに病院があるか、すぐにわかりますか? 学生生活無料健康相談テレホンには「急におなかが痛くなったが病院がわからない。どこにあるか。」「夜になり高熱が出てきた。一人でどうしたらよいか。」という相談が寄せられます。

いつもなら携帯やパソコンで簡単に調べられるようなことも、具合が悪いときは辛くて思うように調べられないもの。また、病院に行くほどではないが頭痛がする、料理中に指をちょっと切ってしまったということはたびたびあるものです。いざというときに慌てないよう、近隣病院の確認や救急箱の準備は一人暮らしをする上でとても大切です。
病院は、日中受診できる病院のほか、夜間休日の救急病院、都道府県や各自治体の救急情報センターや診療機関案内サービスなども調べておきましょう。時間がある時に自治体や消防庁のホームページなど調べておくと、急に受診が必要になったとき気持ちに余裕が持てます。受診時は保険証がないと自費診療となり多額の費用がかかります。必ず保険証を準備しておきましょう。
大学生協の学生総合共済加入者の方は、学生生活無料健康相談テレホンの電話番号も控えておいてくださいね。365日24時間、健康状態に関する悩みに対応してもらえます。

救急箱の中には、総合感冒薬(風邪薬)や胃腸薬、整腸剤、解熱鎮痛剤などの内服薬のほか、体温計、毛抜き、つめ切り、かゆみ止め、ばんそうこう、湿布薬、ガーゼ、消毒薬などを入れておきましょう。そのほか自分の体調や生活に合わせて必要なものを加えてください。救急箱は薬の品質劣化を避けるため、直射日光を避け、湿気が少ない涼しい場所におきましょう。年に一度は点検して、使用期限の切れたものは新しいものに交換を。服薬しても体調が良くならない場合は無理せず早めに受診しましょう。また、急な病気の時には買い物や食事の準備をするのも大変です。おかゆなどのレトルト食品やイオン飲料、簡単に食べられるパンや缶詰、冷凍野菜やフルーツなど、ある程度の食品は常備するようにしておきましょう。

一人暮らしで一番不安な思いをするのは病気やけがの時ではないでしょうか。安心で快適な暮らしのために日頃から備えておきましょう。

理想と現実のギャップ —メンタル—

 春真っ盛り。満開の桜に膨らむ期待を重ね合わせて、意気揚々と新入生が入学してきます。しかし実際の大学生活にもまれるうち、そんな期待は花と散るのもまた世の常。まもなく芽吹く新緑を待ちきれず、いま一度花を咲かせようと季節をさかのぼっても、はかない夢に終わりかねません。

 Aさんは大学1年生。高校のときから政治に興味を持ち、生徒会にも積極的に参加してきました。大学では政治学を専攻し、弁論サークルに入って仲間たちと議論を深めたいと思っていました。しかし、Aさんが入学した政治経済学科はみんな単位のことばかり考えて、定期試験の過去問題や、一部の優秀な学生のノートが出回っていました。先生の講義は面白いものもありましたが、学生が居眠りしても先生は叱りませんでした。期待した弁論サークルも、新歓コンパ、新歓合宿とイベント目白押しで、飲み会の誘いも絶えません。真面目な政治談議はいつやっているのかといぶかしく思ったAさんは次第にサークルから足が遠のきました。志の低い学生たちに失望したAさんはもっとレベルの高い大学に入りなおそうと決めて、あまり大学には行かなくなっていきました。

 出席率が下がっているAさんを心配した教務主任は、Aさんに学生相談室を勧めました。Aさんはいい機会だと思って、この大学がいかに堕落しているかについて、たまっていた不満をカウンセラーにぶちまけました。そしてもしカウンセラーが大学側を弁護したら、得意の弁論術で言い負かしてやろうと待ち構えていました。カウンセラーはAさんの批判をそのまま聴き入れたうえで、いくつか質問をしました。「面白い講義をする先生とはどんな議論をしたか」「優秀な学生は政治談議が好きではなかったのか」「サークルの飲み会ではどんな話が盛り上がるのか」などなど。Aさんはうまく答えられません。確かめていないからです。考えていくうちにAさんは、自分から議論の場所を切り開いては来なかったことに気づきました。最初からみんなが議論好きであることを期待していたのです。それに本当のところ、優秀な学生や先生と話したら自分が言い負かされるんじゃないかと尻込みしていたのです。Aさんは、高校のとき生徒会に入れたのも、もともと生徒会活動が活発な学校で、みんなが自分を推薦してくれたからだということを思い出しました。

 ある日、学生相談室に現れたAさんは決まり悪そうに言いました。「サークルの飲み会に行ってみたら、先輩から完全に言い負かされた。悔しいから次の飲み会はもっと理論武装していきます」。

 花は散っても木は枯れません。散った花びらを後生大事に抱えるよりも、新芽を育てて新たな花を咲かせましょう。

※上記事例は、「学生生活無料健康相談ダイヤル」の複数の相談例に基づいて創作した架空の事例です。

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