健康便り

6月の健康便り

女性にも多い水虫 —健康—

 ジメジメとした梅雨の季節、足の指がムズムズとかゆくなることはありませんか? もしかすると、それは水虫かもしれません。男性がなりやすいというイメージがある水虫ですが、最近では若い女性でも悩まされている人が多いようです。就職活動などでパンプスを長時間履く、暖かい季節でもブーツを履くなど、足元が蒸れ、菌が繁殖する状況になりやすいことが要因と考えられています。学生生活無料健康相談テレホンにも「ブーツを脱ぐと足がにおう。水虫か」「水虫が治らない。治療法が知りたい」という相談が寄せられます。

 水虫は俗称で、正確には足白癬(あしはくせん)といいます。白癬は、皮膚糸状菌(白癬菌)という真菌が皮膚の表面を覆う角質や爪、毛に感染しておこる病気です。代表的なものは足に生じる足白癬ですが、手に感染する手白癬、爪に感染する爪白癬もあります。水虫の症状には、指の間の皮がむけたり、白くふやけたりする、足の裏やその周辺に小さな水ぶくれができて強いかゆみが生じる、かゆみは少ないが足の裏全体が固くなる、などがあります。爪に感染すると、爪が白っぽく濁ったり、厚く見えたりするようになります。

 水虫は、すでに感染している人の皮膚や爪から白癬菌がはがれ落ち、他の人の皮膚に付いてうつります。白癬菌が皮膚内に入って感染するには、最低24時間(皮膚に傷がない場合)かかるといわれています。予防のためには足を毎日洗い、よく乾かしましょう。ゴシゴシ洗いは皮膚に傷がついてかえって感染しやすくなります。石けんをよく泡立て、なでるように洗いましょう。同じ靴を毎日履かないようにして靴の中を乾燥させておくことも大切です。足蒸れ対策として5本指靴下を利用してもよいでしょう。水虫は、足ふきマットやスリッパを介して感染することがほとんどです。家庭内に水虫の人がいる場合、足ふきマットやタオルなど洗えるものはよく洗い、共有は控えてください。洗えないものは水拭きしてよく乾燥させましょう。白癬菌はほこりやアカなどと一緒に、ごみのたまりやすい部屋の隅などにもいるので、こまめな掃除も大切です。

 気を付けていても水虫になってしまった場合の治療は、抗真菌薬の塗布や服薬です。症状がなくなっても白癬菌が残っていることがあるので、途中で治療をやめるとまた再発する可能性があります。主治医の指示に従い最後まで治療を続けましょう。水虫と同じような症状でも、実は別の皮膚疾患のこともあります。気になる皮膚症状がでたら自己判断はせず、まずは皮膚科を受診するようにしましょう。

退学しようか悩んだときに —メンタル—

 学生生活無料健康相談テレホンのこころの相談窓口には、「大学の授業に興味が持てない」「このまま大学を続けられるか不安だ」という相談がよく寄せられます。「いっそのこと退学して全てをリセットしてしまいたい」と考える人も少なくありません。
 大学生活のスタートで感じる「何か違う」という‘違和感’は誰もが抱きうる感覚です。希望の大学に合格できず、自分の意に添わない不本意な入学をした人は、特にそう感じやすいかもしれませんね。最近では、「人間」「情報」「文化」「総合」など、抽象的な名前の学部や学科が増え、所属する専攻ではやりたいことができないと入学後に分かった、という場合も多いようです。
 理想の大学生活のイメージと現実とのギャップ、その‘違和感’にどう折り合いをつけるかということは入学後の重要なテーマといえるでしょう。

 もし、今あなたが悩みを抱え、退学を検討しているのなら、まずは‘退学した後の自分’をイメージしてみてください。退学した自分は、1年後、3年後、5年後…にどうなっているのか、現実的に考えてみましょう。
 やりたいことがはっきりしている人は、再受験や転学部などの進路変更を具体的に考えてもよいかもしれません。もしくは、興味のある資格をとるため、大学に籍を置きながら専門の学校に通う、ダブルスクールという選択肢もあるでしょう。
 退学後の自分をいまひとつイメージできない人、退学しない方が得かもしれない、と感じた人は、とりあえず今の状況に踏みとどまってみませんか。そして、今感じている‘違和感’をどう解消していけばよいのか考えてみてください。
 今やっている勉強の中で、将来就きたい職業に役立つものはないでしょうか。もしくは、どんな仕事に就きたいのかを考えるヒントは隠れてはいませんか。
 例えば、スポーツ関連の仕事に興味がある人は、経済系の授業が、スポーツビジネスを経済の分野から考える際に活かせることがありますし、心理学系の授業は、選手のメンタルトレーニングなどで役に立つことがあります。
 気づかないだけで、将来の糧となる材料は他にも見つかるかもしれません。目指すもの、やるべきことの見通しがたつと、自然と興味の幅は広がってくるものです。大学を卒業するメリットを見いだせることもあるでしょう。

 しかし中には、卒業することの価値を分かってはいても、大学に通い続けることに抵抗を感じる人もいると思います。その場合には、疲れた心を休ませるため、‘戻れる場所は確保’して休学することも手段の一つです。なぜ大学生活に馴染めないのか、変わるためには自分に何が必要かを、一歩下がって見つめ直してみるのです。休学しながらボランティアやアルバイトを経験することで、自分がやりたかったこと、そのために大学で学ぶ必要があることを再認識できた、という人も少なくありません。

 大学で吸収できる事はたくさんあります。それについて考える機会と時間があるのが大学生です。自分の中の‘違和感’、うまくいかない弱い面も含めて、学生時代に自分と向き合う時間や体験は、社会に出てからの自分の支えになってくれるのではないでしょうか。

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