健康便り

6月の健康便り

眠れないときには… —健康—

 なんだか寝た気がしないなぁ…。花子さんは目覚ましを止めながら思いました。昨夜は12時くらいにベッドに入ったけど、眠れなくてゴロゴロしていたっけ。一昨日も暑くて目が覚めちゃうし、変な夢ばかり見てた気がする。最近あんまりよく眠れていないかも。今日もこれから学校だけど、調子悪いなぁ。

 ぐっすり眠れないと疲れが取れずつらいですね。ストレスや生活リズムの乱れ、騒音や光、温度や湿度などの室内環境、カフェインやたばこなど、眠れない原因は人それぞれ。通常は原因を取り除いてしばらくするとまた眠れるようになります。しかし、不眠が続くと意欲の低下、頭重感、めまい、食欲不振など、様々な不調が出てくるようになります。眠れないときは思い当たる原因を探して、まずはそれを取り除いてみましょう。
よく眠れるコツをいくつか挙げてみるので試してみてください。

  1. 寝る時間、起きる時間を一定に
    週末の夜更かし、休日の寝過ぎは体内時計を乱します。1日に2時間、1週間に2日までのずれなら取り戻しやすいので、起床・就寝時間がずれるときはその範囲内で。
  2. 睡眠時間にこだわらない
    必要な睡眠時間には個人差があります。眠気がないときは思い切って寝床から離れ、本当に眠くなってから寝ましょう。ただし起きる時間は遅らせないのがポイント。
  3. 朝、太陽の光を浴びる
    起床後に太陽光を浴びると体内時計が調整されます。逆に就寝前にスマートフォンやTVなどの強い光を浴びると、光の刺激で目が覚めてしまうので要注意。
  4. 寝る前にリラックスタイムを
    ぬるめのお風呂にゆっくり入る、好きな音楽を聴くなどして、心身の緊張をほぐしましょう。考え事は寝床に持ち込まないこと。
  5. カフェインをとり過ぎない
    カフェインのとり過ぎは寝付きを悪くするなど、眠りの質に影響します。コーヒー、緑茶、紅茶はもちろん、栄養・健康ドリンクなどにも多く含まれているので控えめに。
  6. 快適な寝室づくり
    室温20℃前後、湿度40%〜70%くらいが快適です。防音のために敷物を敷く、遮光カーテンを使って室内を暗くするなどもおすすめ。
  7. 適度な運動
    ほどよい肉体疲労は心地よい眠りに効果的。午後に軽く汗ばむ程度の運動を。

*自分で工夫しても効果がない場合は体や心の病気が隠れている場合もあります。無理せず、内科や心療内科などの医療機関を受診しましょう。

 一人暮らしを始めて2ヵ月。気づかないうちにストレスを溜めていたのかもしれませんね。花子さんはゆっくりぬるめの風呂に入り、風呂あがりにストレッチで体をほぐすことにしました。いつも寝る前にチェックしていたスマートフォンは明日の朝にしようっと。体を伸ばすうちに、何となく眠くなってきたような気がします。花子さん、今晩はゆっくり眠れそうですね。

自分を苦しめる考え方のくせ —メンタル—

「最悪だ…、もうなんのやる気もでないや…」
あらあら次郎さん、ずいぶんと沈み込んでいますね。いったい何があったのでしょうか。

 大学に入って一人暮らしを楽しんでいる次郎さん、今日は久しぶりにお父さんと話をしたみたいです。その際に次郎さんの将来の話になりました。「将来のことはまだわからないや。今は毎日が楽しいし、サークルに打ち込んでいたいなぁ」こう言うと、お父さんは怒り出してしまいました。「そんな適当なことを言っていると、立派な社会人になれないぞ!男というものは目標をもって、それに向かって頑張るべきだ!将来の目標も持てないなんて、たるんでるぞ!」熱血漢なお父さんはいつもこんな感じです。昔から“男とはこうあるべき!"と精神論ばかりいう人で、大学受験の時も「頑張れ!頑張れ!」と散々どやされてきました。

「僕だって頑張っているのに、お父さんはなんでわかってくれないんだ!褒めてくれたっていいのに、こんなふうに怒られるなんて耐えられない…、最悪だ…」

 なるほど、次郎さんはお父さんから小言を言われて、ふてくされてしまっていたのですね。確かに、お父さんの考えは偏っているところがあるかもしれません。でも、家族といえども、自分の思い通りのことを言ってくれるとは限りません。そんなときは、自分の考え方のほうを少し変えるだけで、気持ちはずいぶんと落ち着くものですよ。では、自分を苦しめてしまう考え方には、どんなものがあるでしょうか。

 人は、生きているといろいろな要求を持ちます。その要求は、自分に対してだったり、他人に対してだったりと様々です。要求を持つこと自体は自然なことですが、その要求が固定した考え方になってしまうと、生きることが苦しくなってしまいます。
たとえば、「私はすべての人から好かれなければならない」と考えて、自分に対する要求が強くなりすぎると、少しでも人から嫌われただけで感情が揺れ動いてしまうでしょう。また、「他人は私を大切にするべきだ」と考えて、他者に対する要求が強くなりすぎると、少しぞんざいに扱われただけで嫌な気分になってしまうかもしれません。

 さて、次郎さんの場合はどうでしょうか。確かに、お父さんに褒められれば、こんなにうれしいことはないですよね。でも、お父さんに認められなかったとしても、次郎さんの頑張りがなかったことにはなりません。今は将来のことが思い描けないかもしれないけど、大学は自分のやりたいことは何かを模索する場所でもあります。今、目標を持てないからといって立派な社会人になれないとは限らないでしょう。

 「嫌な気分にはなったけど、我慢ならないほど最悪ってわけでもないか…」冷静になって考え直したところ、次郎さんは少し気持ちが落ち着いてきたみたいです。これからも、偏った考え方をする人には出会うことでしょう。ときにはぶつかり合ってしまうかもしれませんが、自分の考え方を調整して、うまく気持ちをコントロールしたいものですね。

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