健康便り

4月の健康便り

二日酔いを防ぐ —健康—

 この春、20歳の誕生日を迎えた花子さん。成人になったのだからと、サークルの飲み会で甘いお酒に挑戦してみました。でも、楽しくてついつい飲み過ぎてしまったみたい。翌日は気持ちが悪くて一日ぐったりです。同じく4月に20歳になった次郎さんも結構飲んでいたように見えたのに、今日は元気にどこかへ出かけているみたい。何が違うのかなぁ?

 花子さん、大変でしたね。仲間と一緒にお酒を飲むのはとても楽しいものです。でも、飲み方を誤ると二日酔いになってしまいますよ。時には急性アルコール中毒で命にかかわることもありますから、お酒の飲み方には注意が必要です。
 アルコールを分解するのは肝臓ですが、アルコール摂取量が肝臓の処理能力を超えると、お酒による胃腸障害や脱水状態なども重なって二日酔いになります。今回は二日酔いを防ぐ方法をいくつかお伝えしましょう。

<飲む前に食べておく、食べながら飲む>
アルコールの多くは小腸で吸収されますが、胃に食べ物が入っているとアルコールが小腸へゆっくりと進み、吸収のスピードが緩やかに。肝臓への負担も軽減できます。中でも、ごまやごま油に多く含まれるセサミンはアルコールの分解を促します。カキやシジミ、タコやイカなど魚介類多くに含まれるタウリンは、肝臓の機能を強化する働きがあると言われています。おつまみに選んでみてはいかがでしょうか。

<ゆっくり飲む>
肝臓がアルコールを分解できるのは日本酒なら1時間でわずか0.3合程度。短い時間で大量のアルコールを摂取すると肝臓が分解しきれません。ゆっくりと少しずつ飲みましょう。

<飲みすぎない>
厚生労働省は節度ある適度な飲酒を1日平均純アルコールで20g程度としています。また、一般的に女性は男性よりもアルコール分解速度が遅いので、飲酒量は控えめに。飲酒後に顔や体が真っ赤になるなどのフラッシング反応を起こす人も控え目がいいですね。体調が悪い、たくさん飲む日が続く場合も肝臓の処理能力は落ちるので無理は禁物です。

【1日平均純アルコール20gの目安】
ビール:中ビン1本、日本酒:1合、7%酎ハイ:350ml、ウイスキー:ダブル1杯

<飲む種類は1〜2種類>
いろいろな種類のお酒を飲むと、飲んだ量がわかりにくくなります。1〜2種類にしてどのくらい飲んだか把握できるようにしておきましょう。

 昨晩の次郎さんの様子をのぞいてみると…。おつまみにほうれん草のごま和えやイカ焼きをチョイス。ビールを飲んでいるけれど、テーブルにはウーロン茶もありますよ。実は出がけに軽く食べてきたそうです。これなら、翌日もすっきり活動できそうですね。
 花子さん、次の飲み会では気をつけましょうね。

不安への対処 —メンタル—

 新年度を迎えたキャンパスには、初々しい1年生のグループが目立ち、どこへ行くにも3〜4人が一緒になって移動しています。特に女の子たちは学食や教室で、賑やかに“群れ”ています。しかし、それとは対照的に中庭のベンチの端に一人座ってスマホをいじっていたり、学食でうろうろと席を探していたりする学生も目につきます。
 高校生まではクラス単位でものごとが進んでいくことがほとんどですから、朝、教室に行けば自分の席があり、クラスという特定のグループに属している安心感がありました。ところが大学に入った途端、一人で行動しなければならないことが多くなります。慣れない環境の中で知り合いもいない中、不安になるのも当然でしょう。

 漫画研究会に体験入部した1年生と一緒に、学食で昼食を食べていた次郎さんは、「先輩、うちの学校にはスピード席ってないんですね」と言われました。スピード席とは、文字通り“急いでいる学生が使う席”のこと。一般的に学食は大テーブルに相席が普通ですが、グループに占領されたりしていると、一人では使いにくい雰囲気があります。「一人ぼっち」と思われるのは恥ずかしいけど、スピード席なら素早く食事を済ませて席を立てばいいので、一人でも使いやすいという理由から、最近、導入する大学が増えているのです。しかし、次郎さんの大学には、まだスピード席はありません。

 「スピード席があれば、少しは安心なんだけどなぁ…。大学生ってみんな大人じゃないですか。正直、怖いですよ。一人だとめちゃめちゃ不安で…。先輩は1年の頃、不安じゃなかったですか?」と聞く後輩の顔を見ながら、1年前、親元を離れて上京してきた次郎さんも、この後輩と同じように緊張と不安でいっぱいだったことを思い出しました。
 「どうやって不安を克服したんですか?」
 克服? どうしたんだっけ? そうだ、オリエンテーションの時、隣に座ったA君が声をかけてくれたんだ。彼もきっと不安だったはずなのに、自分から見ず知らずの僕に声をかけてくれた。勇気あるなぁ…と思ったけど、嬉しかった。A君と話せるようになったから、僕もB君に声をかけることができたし、それから友達もだんだん増えて、いつの間にか不安もなくなっていたんだよなぁ…。

 周りの人たちとつながりができたことで、不安が解消されたことを次郎さんは体験したのです。それまでの次郎さんは、他人に干渉されることがとても苦手でした。でも最近、誰かとつながっている安心感があるから、一人を楽しむことができるんじゃないかと思うようになりました。一人の時間と、つながりのある時間。どちらも大切で、豊かな生活を送るためには必要なものだと気づきました。

 「不安に負けないためには、自分からひと声かける勇気ですね!」と笑う後輩を見て、大きくうなずく次郎さんでした。

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