健康便り

6月の健康便り

効果的な睡眠で就活を乗り切ろう —健康—

 久々に会ったサークルの4年生、K先輩。なんだか顔色がさえません。いつも元気な先輩なのにどうしたの…?どうやら企業セミナーなどの忙しさに加え、エントリーシートを書くために連日夜遅くまで頑張っているとのこと。すっかり寝不足のようです。

 この時期、就職活動などで忙しく、十分に睡眠をとれない人がいるようです。眠りは体だけでなく脳の働きのためにとても大切です。脳の疲れは、睡眠以外では回復できません。睡眠不足が続くと、日中の眠気やだるさを引き起こすだけでなく、勉強や仕事などの能率が下がるといった悪影響を及ぼします。病気になるリスクも高まります。だからといって休日にまとめて寝ても、体の調子は今ひとつ…。今月は睡眠不足を解消するコツをご紹介します。

1.寝だめは2時間、2日間まで
体のリズムは1日に2時間、1週間に2日間までのずれなら取り戻しやすい。ゆっくり寝たい時はその範囲で。それ以上の寝だめをすると、逆に頭がすっきりしない、だるいなど、不調の原因や元のリズムに戻すのが大変になることも。
2.昼寝を活用する
毎朝同じ時間に起きている人は、休日も目が覚めてしまうことが多い。その場合は、無理に二度寝しようとしないこと。午後2〜4時頃に短い昼寝をするか、寝る時間を2時間程度早めよう。遅く起きるより、早く寝るほうが体のリズムに合っていて、疲労回復しやすい。
3.3日に一度はしっかり寝る
2日間までの睡眠不足なら体への負担が少ないことが分かっている。少なくとも3日に一度はしっかり寝て、疲れをためないように。
4.質の良い睡眠をとる
睡眠は時間の長さも重要だが、質の良さも大切。「食事や起床、就寝時間を一定にする」「朝の光をしっかり浴び、夜は照明を暗くする」「防音のために敷物を敷いたりして寝室環境を快適に整える」など、睡眠の質を良くする工夫を。「寝る前にぬるめのお風呂にゆっくり入る」「好きな音楽を聴く」「ストレッチをするなどしてリラックスする」のも良い。

 翌週会ったK先輩、ちょっとすっきりした顔です。聞くと、頭がぼーっとして面接がうまくいかないので、3日に一度はしっかり寝るよう、思い切って調整したとのこと。元気なK先輩の持ち味を十分に発揮して、無事希望の会社に就職してほしいですね。

卒業後の進路を考える —メンタル—

 漫画研究会の部室で、次郎さんが次の作品の構成を考えていると、「ジロちゃん、元気?」と疲れ切った顔のY美先輩が現れました。4年生のY美先輩は、就活真っ最中。
 「まあまあ、元気ですよ」と答える次郎さんに、「2年生はいいね〜、今のうちに楽しんでおきなさいよ!」と言いながら、部室の椅子に崩れるように腰掛けました。
 Y美先輩は就活と並行して、7月に行われる教員採用試験を受験する予定です。英文科に在籍しているものの、漫画研究会で一番の画力を活かして、商品パッケージやロゴのデザインをするような仕事に就きたいと思っています。しかし、地方に住む両親からは「就職するなら、地元で役所か教師」という条件を突き付けられ、何度話し合っても理解してもらえず、仕方なく教員採用試験を受けることで、卒業後も東京にいることを許してもらったそうです。
 「地元で役所か教師って選択肢、ひどいと思わない?まあ、田舎だから公務員が最強で、安定第一っていう親の価値観も分かるし、私のことを心配してくれているのも分かる。でも、私は他にやりたいことがあるから、それを目指して就活しているのよ。子どものやりたいことを応援するのが、親ってもんじゃない?今までは何でも、“自分で決めなさい”って言ったのに、就職だけは親の意見を聞けっていうのは納得できない!」と悔しそうなY美先輩の話を聞きながら、次郎さんは自分だったらどうだろう?と考えていました。

 Y美先輩はデザイン系の仕事をしたいというはっきりした希望があるが、僕は今のところ、楽なところに就職できればいい、と思っている。こんなことを言ったら、親父は「それでも男か!一生の仕事をなんだと思ってるんだ!」と精神論をぶちかましてくるだろう。母親は僕の体(小さいころ心臓の手術をしている)を心配しているから、地元で就職することを望んでいるはずだ。Y美先輩は東京で就職すると決めているが、僕は別にどこでも構わない。でも地元だと東京より会社も少ないし、どんな仕事があるんだろう?結局、僕は将来について何も考えていないんじゃないか?自分の考えをもっていないと、親の価値観を押しつけられても、反論もできないじゃないか。それよりも就活で、どういう仕事を選んだらいいのか、どんな会社を受けたらいいのか分からないのはまずいよね…。4年生になったら自然と考えがまとまってくるのだろうか?このままだとヤバいな。

 「Y美先輩はいつごろから、就職について考えていたんですか?」と思わず質問した次郎さん。2年生の時に小さなデザイン事務所でアルバイトした頃から、こういう仕事もあるんだなぁ、と思っていろいろな会社を調べるようになったとY美先輩は教えてくれました。
 「私はやりたいことがわりとはっきりしているから企業も絞りやすいけど、何がしたいか分からないで就活している友達も多いよ。親の言うことに振り回されて疲れ果てている人もいるしね。卒業した先輩が“やりたいことが分からなかったら、これだけは絶対にやりたくない!っていう仕事を外せばいい”って言ってたの。だから地元で公務員になるのだけは無理だって、親と戦ったんだけど、結局妥協しちゃった。でもさ、教員採用試験に落ちて、こっちで就職決まったら親もあきらめると思わない?」と不敵な笑みを浮かべるY美先輩を見て、まずは自分がやりたいことは何か、卒業後の未来について、真剣に考えてみようと心に誓った次郎さんでした。

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