健康便り

9月の健康便り

バランスのとれた食事をとろう —健康—

 花子さんは次郎さんと一緒に学食でランチを食べていました。何となく花子さんが周囲を観察していると、栄養ドリンクを飲んでいる男子学生がいました。それだけで大丈夫?

 忙しくて時間がない、疲れていて食欲がないとき、栄養ドリンクやサプリメントなどを利用することがあるかと思います。最近では気分をすっきりさせる効果があるエナジードリンクと呼ばれる清涼飲料水を好んで飲む人もいますね。これらはドラッグストアやコンビニエンスストアといった身近な場所で購入できるので、とても気軽に利用できます。
 しかしいくら便利だからと言って、サプリメントや飲み物が中心の食生活になるのはよくありません。当然のことですが本来栄養は毎日の食事からとるべきもの。サプリメントはあくまで食事で足りない部分を補うものです。栄養ドリンクには医薬品や医薬部外品、清涼飲料水と様々な種類があり、薬効を含むものもありますが、サプリメント同様食事の代わりにはなりません。カフェインを多く含むエナジードリンクも一時的に元気になった感じはするかもしれませんが、取り過ぎるとカフェインや糖分、ビタミンなど特定の成分の過剰摂取につながり、かえって体に害が生じることもあります。最近ではエナジードリンクなどを多用して死亡した男性が、カフェイン中毒死と判断されたとの報道もありました。眠気覚ましのためであってもカフェイン入り飲料などのとり過ぎは要注意です。まずはバランスのとれた食事を3食きちんととり、その上で成分や注意事項をよく確認してから利用するようにしましょう。

 「バランスのとれた食事とは?」と悩む人もいるかもしれません。厚生労働省と農林水産省が共同で作成した「食事バランスガイド()」は、1日に何を、どれだけ食べたらよいかの目安が簡単に示されています。一人暮らしなどで食事の準備が億劫なこともありますが、食事バランスガイドを参考にすぐ食べられる食材を買っておけば、手軽にバランスよく食事をとることができますね。外食でメニューを選ぶときの参考にもなりますよ。

 「お、F君だ。」花子さんの視線を追った次郎さん、その男子学生と友達だったようです。話を聞いてみると、F君は一人暮らし。学校が始まるので実家から戻ってきたところ、あまりの暑さに夏バテしてしまったそうです。ちょうど時間のあった花子さんと次郎さんは、F君と一緒に、花子さんが授業で習った食事バランスガイドを見ながら、コンビニへ買い物に行くことに。ご飯なら炊けるというF君は、卵、納豆、バナナのほかに、ハンバーグや切り干し大根の煮物、数種類の野菜がミックスされた冷凍野菜などのレトルト食品や冷凍食品を多めに購入しました。これなら家でもバランスよく食べられそうです。しっかり食べて、早く調子が戻るといいですね。

※厚生労働省 「食事バランスガイド」で実践 毎日の食生活チェックブック
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/pdf/eiyou-syokuji8.pdf

自分に合ったリラックス法を見つけよう! —メンタル—

 東北出身の次郎さんにとって、東京の夏の暑さは心身ともにこたえます。健康には自信があった次郎さんも昨年、初めて経験した猛暑に体調を崩してしまいました。そこで今年は、夏休みが始まると早々に実家に帰ることにしました。東北といっても日中は東京に負けず劣らずの暑さですが、朝夕の涼しさが違います。

 この夏、次郎さんは自分に合ったリラックス法を見つけました。それは夕飯前の半身浴。風呂場の窓を全開にして、少しぬるめのお湯に浸かり、ゆっくり手足を伸ばします。大きく息を吸い、ゆっくり吐き出しながら「はぁー、いい気持ち!」と声に出すと、体や心の疲れが一気に消えていきました。アパートの狭いユニットバスでシャワーを浴びるだけでは、こんなにリラックスした気持ちにはなれません。
 「鼻歌も出るし、汗も出る。これがデトックスってやつかなぁ…」と、女の子達が半身浴を好む理由も分かるような気がしました。

 今までの次郎さんのリラックス法は、好きなゲームをすることでした。イライラしたりストレスが溜まったりしたときの特効薬。ただ夢中になると長時間やってしまうので、ストレスは解消できても疲れが残ることはありました。でも、半身浴の後は全身すっきりしています。

 そのうえ入浴後は、母が用意した夕食が待っていました。母の手料理は心とお腹を十分に満たしてくれます。豪華ではないけど、栄養のバランスが取れた料理には旬の食材を使ったり、食欲をそそる味付けにしたりと、細やかな工夫がされていました。
 実家にいた頃は、食事中にあれこれ話しかける両親がウザかったけど、そんな会話も楽しめるくらいリラックスしている自分を感じた次郎さんでした。

 さて、アパートに戻った次郎さんは、このリラックス法をどうやって続けていくか考えました。手足を伸ばしてゆっくり入るには小さすぎるユニットバス。窓もないし、毎日お湯を溜めるのも一人暮らしでは不経済です。
 そこで、次郎さんは週に1〜2回、近所の銭湯に行くことにしました。その銭湯は午後3時からやっているので、学校の帰り道に寄ることもできます。カバンの中に“銭湯セット”を忍ばせていることをまだ誰も知りませんが、今年は残暑の厳しさもこのリラックス法で乗り切っていけそうです。近いうちに友達にも教えてあげたいと思っている次郎さんです。

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