健康便り

10月の健康便り

スマホ老眼って? —健康—

 花子さんは今人気のゲームアプリに夢中です。じっとスマートフォンの画面を見つめているせいか、画面から目を離すとぼやっとかすんで見えるような気がします。目も乾くし、なんだか見えづらいな。友人のCさんに話すと、「スマホ老眼じゃない?」だって。スマホ老眼って何だろう? まだ20才だし、老眼なんて早いでしょ〜。

 私たちの目は、レンズの働きをする水晶体が、見ようとするものへの距離に応じて厚みを変えることでピントが合うようになっています。自由にピントをあわせる力が衰えることで起こるのが老眼です。主な症状は近くのものの見えづらさです。
 一般的に老眼の症状は40〜50歳代頃からあらわれますが、最近では20〜30歳代の若い世代でも手元の文字が見づらいなど、老眼のような症状を訴えることが増えているようです。スマートフォンの使い過ぎが関係していると考えられており、「スマホ老眼」と呼ぶことがあります。
 スマートフォンを見るときは、比較的目から近い距離で小さな画面を凝視することが多いですね。それが長時間になると、水晶体の厚みを調節する毛様体という筋肉が緊張し続けて固まってしまい、ピント調節しづらくなることがあるのす。これがスマホ老眼の原因と考えられています。
 スマホ老眼は一時的な症状で済むことが多いですが、ひどくなると慢性化することもあります。また、スマートフォンの使いすぎはドライアイや眼精疲労など目のトラブルを引き起こします。スマートフォンを使うときは目に負担をかけないよう上手につきあいましょう。

 そこで、スマートフォンから目を守るための工夫をいくつか紹介します。

  • 1.できるだけ目から離して使う:スマートフォンを目から遠ざけるだけでも負担の軽減に
  • 2.意識的にまばたきの回数をふやす:ドライアイを予防
  • 3.画面から視線を外す:視線を外して遠くを見ると、毛様体の緊張が和らぐ
  • 4.画面を適度な明るさに:光が目にしみたり、まぶしいときは明るすぎかも
  • 5.目を上下左右に動かす:周囲の筋肉を動かすことで血行がよくなり、毛様体の緊張が和らぐ。ピントの調整力が回復しやすくなる
  • 6.目の周囲を温める:温かいおしぼりなどを目の上にのせて。血行がよくなり毛様体の緊張が和らぐ。眼精疲労の回復にも効果的。

 目の疲れ、痛み、乾き、見にくさなど、違和感が続く場合は、早めの眼科受診をお勧めします。

 夢中になるとつい長時間ゲームをしてしまう花子さん。若くても老眼の状態になってしまうことがあると知り、びっくりです。老眼は嫌だけど、ゲームはしたい。そこで花子さん、まずは画面の明るさを下げてみました。次にアラーム機能を使って、一定時間ごとに画面から目を離して、外を見ることにしました。ついでに目もぐるぐる動かします。なんだかいつもより目が楽な感じ。見えづらさも気になりません。よかったですね。

はまっている行動をやめたいときの対処法 —メンタル—

 「ごめん、ちょっと遅れる」とM君からゼミのグループLINEが入り、次郎さん達は“またか…”と溜息をつきました。M君は遅刻の常習犯。対戦型のゲームにはまってしまい、寝る間も惜しんでやり続けています。約束の時間に1時間近くも遅れてきたM君は顔色も悪く、目は真っ赤に充血していました。一緒に待っていたA君やS君も呆れ顔です。

 「昨日から16時間ぶっ続けでゲームしちゃってさ、気がついたら寝てた」とつぶやくM君。さすがの次郎さんも「いい加減にやめたら?」ときつい口調になってしまいました。「ごめん、やめようと思ってるんだけどさ…。負けると悔しいから勝つまでやっちゃうし、勝てば次のステージに進みたくなるし、途中でやめられないんだよ…。どうしたらいいか自分でも分からないんだ…」と落ち込んでいるM君を見かねて、“どうしたらゲームをやめられるか”次郎さん達も一緒に考えてみることにしました。

 M君の話を詳しく聞いていくと、これまでもゲームをする時間を決めたり、対戦型でないゲームにしたりとやめる工夫はしてきたそうです。しかし、一人だとついついやり続けてしまう意志の弱さを、自分ではコントロールできないとのことでした。
 「でもさ、今日みたいに約束があれば、頑張ってやめるよ。結局、寝坊しちゃったけどね」と苦笑いを浮かべながら言い訳をするM君。次郎さんもゲームは好きなので、夢中になったらやめられない気持ちも分かります。暇な時間をつぶすにはもってこいのアイテムだし、“適度”に楽しめれば、寝不足で体調を崩したり、遅刻を繰り返したりせずに済むのです。

 4人でいろいろなアイディアを出し合いましたが、最終的にM君ができそうだと思ったのは、次の3つのことでした。

  • 1.夜は22時でゲームの電源を切り、次郎さん、A君、S君のいずれかに電話をする
  • 2.それでもゲームがやりたくなったら、腹筋を100回する
  • 3.それでもゲームがやりたくなったら、コンビニに買い物に行く

 「とにかく時間を決めて、いったんゲームから離れて気分を変えてみるよ」とM君は約束しました。M君の遅刻がなくなれば、お互いに嫌な思いをしなくてもすむので、次郎さん達もできる限りサポートすることにしました。

 意識しても自分ではなかなか変えられない行動を変えたいときには、周りの人に少し協力してもらったり、全く違う“行動”に置き換えてみたりすると効果的な場合があります。皆さんも一度、試してみてください。

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