健康便り

6月の健康便り

ダイエットは健康的に —健康—

 薄着の季節になり、冬の間のんびりしていたぽっちゃり花子さんは大慌て。このままじゃ足も腕も出せない! インターネットでよく目にする青汁ダイエットとかバナナダイエットとか試してみようかな…。すっきり痩せて、次郎さんとお出かけしたいよ〜。

 皆さんの中でもダイエットに挑戦したことがある人は少なくないのではないでしょうか。でもその方法、安全ですか? 「食事回数を減らす」とか、「○○だけダイエット」など、食べ物を制限するダイエットは確かに体重が減ります。しかし、ストレスがたまるだけでなく、体に必要な栄養素が不足し、便秘や貧血、女性であれば月経異常などを引き起こし、体調を崩してしまうこともあります。ダイエットは必要な栄養をしっかり摂取しつつ行うことが成功のコツです。

 では、健康的にダイエットするにはどうしたらよいのでしょうか。人は安静状態でも、生命を維持するために心臓を動かしたり呼吸したりしてエネルギーを消費しています。この必要最小限のエネルギーのことを基礎代謝といいます。運動する、基礎代謝を上げるなどして消費エネルギーを大きくし、必要な栄養はしっかりとりつつ、エネルギーはとりすぎないように調整することが重要です。

<基礎代謝を増やすには?>

  • 筋肉を増やす:基礎代謝は一般的に10代がピークでその後年齢とともに低下する。筋肉の少ない人は基礎代謝が低くなるので、一般的に男性に比べ筋肉の少ない女性は基礎代謝が低い。筋肉が増えれば基礎代謝が上がるので、運動不足で筋肉があまりない人は筋トレもよい。
  • 有酸素運動を続ける:ウォーキング、水泳などの有酸素運動を続けることで基礎代謝を高める効果がある。
  • 無理な減量はしない:急激に減量すると、脂肪量とともに筋肉量も減り、基礎代謝が低下する。リバウンドした場合に減量しにくくなるため、無理な減量は控えること。

<しっかり食べながらエネルギーを取りすぎないためには?>

  • バランスのよい食事をとる:主食をとりすぎない。主菜は脂肪のとりすぎに注意する。副菜は野菜を1日350g食べる。
  • 1日3食食べる:食事間隔の空きすぎや夜食の習慣は太りやすい。
  • 食べ過ぎない:一口の量を少なく、よく噛んでゆっくり食べる。菓子類の買い置きはしない。

 花子さんはまずは、ついつい食べてしまっていたおやつや夜のスイーツを我慢することを決意しました。さらに、毎日のウォーキングと腹筋などの簡単な筋トレを少しずつ始めてみることに。次郎さんとのお出かけ、うまくいくといいですね。

メンタル不調のサイン —メンタル—

 「おい、次郎元気か」
 次郎さんに向かって教科書を片手に手を振るのは友人の根本君です。彼は自分の学費や生活費をアルバイトで賄う勤労学生です。今朝も図書館で勉強している姿を次郎さんは見ていました。
 「今朝、図書館で見かけたよ。根本君、朝から頑張ってたね。元気そうで安心したよ」
 「そうだね、ホント、次郎のおかげだよ」と笑顔で答える根本君ですが、実は、以前、アルバイトで大変な目にあっていたのです。

 ある日、休み時間に根本君を見かけた次郎さんは声をかけました。
 「おはよう、なんだか疲れてるみたいだね。どうしたの」
 「実は新しく居酒屋でアルバイトを始めたんだけど、前からやっている塾講師の仕事との掛け持ちでいろいろ大変でさ」
 確かに、去年までの根本君と比べると頬もこけ、元気がないように見えます。
 「新しいアルバイト大変そうだね」次郎さんが尋ねると、根本君がため息交じりに話し始めました。新しいアルバイト先の居酒屋は、シフトの希望が通らず、塾の講師と併せて毎日のように働いていること。その影響で、失敗も増え、怒られることが多く、最近は夜も眠れなくなってきているということ。店長にシフトを減らす相談をすると、違約金を請求されたこと。それでも根本君は「きっとまだ仕事に慣れていないせいだと思うから大丈夫だよ」と話していたのです。
 話を聞いた次郎さんは、根本君がブラックバイトと呼ばれるようなアルバイト先に勤めているのではないかと思いました。また、根本君の最近の様子が、臨床心理学の授業で習った「大きなストレスを受けている時の特徴」に当てはまり心配になりました。

 人は強いストレスを感じるようになると、次第に以下のような症状が現れます。1つでもあてはまる場合は、体調管理に気を付けてストレスを和らげるように努力しましょう。2つ以上あてはまる場合は、家族や友人などの身近な人に相談したり、学生相談や医療機関、または学生生活無料健康相談テレホン(※)などの専門家に相談したりしてもよいでしょう。

  • 夜寝つけない、途中で何度も起きる、朝早く目覚める、または、過度に眠ってしまう
  • 食べ物の味がせず、食欲がない、または、異常なほど食欲がある
  • 普段からしていることにやる気が出ない、興味がわかない
  • 運動したわけでもないのに動悸がする
  • 過度な緊張や発汗、手の震えなどがある

 根本君は次郎さんの勧めで大学内の保健室の看護師から医療機関を案内され、心療内科を受診しました。また、大学のキャリアセンターにも相談し、ブラックバイトから学生を守る弁護団を紹介してもらい、居酒屋のアルバイトを辞めることができました。

 今日の根本君は顔色もよく元気そうでした。「すっかり元気になって、夜もよく眠れるよ。これから一緒にご飯でもどうだい」「それじゃ根本君のおごりだね」「何言ってるんだよ!割り勘に決まってるだろ!」と二人で楽しく出かけていきました。

※大学生協の学生総合共済に加入している方が利用できます

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