共済連からのお知らせ

2021年04月01日(木) |ニュース

会長理事のご挨拶


全国大学生協共済生活協同組合連合会

会長理事 米山 高生

(東京経済大学教授・一橋大学名誉教授)

 

 新入生の皆様、また保護者の皆様、大学入学おめでとうございます。新しい大学生活の船出にあたり、心よりお祝いを申し上げます。新入生の皆様は、新しい大学生活に大きな期待と希望をいだくとともに、漠然とした不安を感じていることでしょう。とりわけ昨年度はCOVID-19感染防止のため、全国の大学教育は大きな影響を受けました。対面講義にかわり、リモート講義が基本となりました。キャンパスに新入生が自由に来ることのできないという厳しい状況の中で、大学生協は教科書販売をはじめとして、学生組合員の皆様と大学を結ぶためにたいへんな努力を重ねてまいりました。大学生協共済については、大学キャンパス以外での事故やケガも保障するため、大学キャンパスが入構禁止の間も一定の保障を継続しています。さらに新型コロナ感染に対しても給付がおこなわれるよう対応をいたしました。このように、緊急事態の中でも学生組合員の皆様のお役に立てるよう努めてきました。新学期からは対面講義が基本で遠隔も活用するという大学が多くなりそうです。われわれは、昨年度の取り組みから得た経験を生かして、新入生の皆様の夢を実現し、また不安を取り除くために大学の教職員とともに学生生活をサポートします。
 

 保護者の皆様におかれましては、お子様が立派に学業成就されて、社会に羽ばたく日を夢見ておられることと存じます。新入生が誰一人取り残されず卒業して行かれることを祈っておりますが、4年間あるいはそれ以上の学業生活のうちには、様々な危機が潜んでいます。そのため誠に残念なことですが、大学生の退学率は意外と大きいのです。全国で数万人の学生がせっかく合格した大学をやめてしまっています。もちろん退学する理由は様々です。自発的な退学もあることでしょう。しかし残念なことに、経済的理由、学業不振、病気やケガが理由でやむなく退学する学生が多いことも事実です。
 

 大学生協の学生総合共済は、学生生活に潜むリスクをカバーすることで、大学生に寄り添ってきましたが、制度改定により学業の維持と充実のために、さらに優れた保障を提供することができるようになりました。サークルでの小さなスポーツ事故やメンタルな病気による入院の給付が組み込まれているなど、学生のための共済ならではの特長を持っています。
 

 社会人と異なり大学生にとっては、小さなスポーツ事故であっても、通院によってアルバイトを断らねばならなりません。経済学ではこのようなバイトに行けなかったことによる損失のことを機会費用と呼んでいます。仕送り額は、近年の経済状況を反映してけっして伸びておりませんから、大学生にとってアルバイトは生活を支えるひとつの重要な手段です。大学生活は、小さなほころびから学業が続けられなくなることが少なくないのです。ケガによる通院給付は高額ではありませんが、大学生の生活にとっては、機会費用をおぎなうことにより学業継続のために大いに役立っています。
 

 大学生活をとりまくリスクは、近年増加気味の自転車事故をはじめ多様化しております。われわれ大学生協共済連は、共済が学生の皆様に寄り添うことによって、大学生活の不安定さによる不安を少しでも解消できるように願っています。
 

 リスク回避手段として優れた保険商品はたくさんあります。共済はそういった保険商品を否定しませんが、リスク回避手段としての優秀さだけを追求するものではありません。各大学の生協には、学生が集まって共済の給付について語り合ったり、事故防止のための手段を相談したりする委員会があります。今月、どんな原因で事故が起こり、どんな給付がなされたのかを知ることによって、掛金が共済金となる様子を、まさに顔の見えるかたちで理解されています。共済は、加入・給付・予防・報告という四つの柱でまわっています。たとえば、大学近辺の自転車事故のハザードマップの作成や自転車の定期点検などは予防活動です。また給付事例ボードを作り組合員に読んでもらうという活動は報告といえましょう。これらが学生の手で行なわれているというのが、共済の大きな特長であります。
 

 大学生協の学生総合共済は、1981年に当時の全国大学生協連会長理事である福武直先生のリーダーシップによってはじまりました。それまでの大学生協には、共済というサービスはありませんでした。福武先生が期待されたことは、大学生が自分たちの共済を持つことによって、そこで連帯することを学ぶような教育の場を生み出すことでした。四つの柱による学生の活動は、まさに福武先生の期待されたものだと思います。わたしたち大学生協共済連は、学生による学生のための手作りの共済を続けて行く努力をしています。このようにして、先輩から後輩へと引き継がれてきた共済のかがり火を新入生の皆様も受け継いでください。またそれによって、学生生活を維持・充実させ、学業が成就するよう頑張っていただきたいと思います。
 

 新入生の皆さん! そしてまだ共済に加入していない皆さん! ぜひ一度、学内にある大学生協の共済窓口に来てみてください。皆さんの学生生活の安全・安心のための有益な話が聞けると思います。
 


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