健康便り

2月の健康便り

楽しい海外旅行にするために —健康—

 花子さんは卒論を無事に提出し、友達のまりえさん達と卒業旅行の計画中。今回は初めて海外へ行くまりえさんの希望でシンガポールを考えています。「花子さんは旅行代理店に就職が決まったから、頼りにしてるね」って、今から頼られても…。

 海外へ行くときには渡航先の情報収集が大切です。現地で流行している病気や衛生状態の確認、入国前に接種しておいた方がよいワクチンがあれば、早めにしておきます。特に予防接種は複数回接種が必要なものや、免疫が得られるまでに数週間かかるものが多いからです。母子手帳で接種が済んでいるワクチンを確認し、内科やトラベルクリニックなどの医療機関で相談してみましょう。

<情報収集に便利なサイト>

MOFA 外務省 海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/
治安・安全情報、安全の手引き、滞在中のトラブル対策、海外安全アプリの紹介など
外務省 海外安全対策 世界の医療事情
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/
各国の衛生事情、かかりやすい病気・ケガ、予防接種、医療機関情報など
厚生労働省検疫所 FORTH 海外で健康に過ごすために
https://www.forth.go.jp/index.html
感染症発生情報、予防接種、検疫所情報、動物と一緒の渡航についてなど
厚生労働省 感染症情報 海外へ渡航されるみなさまへ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/index.html
海外での感染症予防、感染症情報など

 海外での受診は高額な医療費を請求される可能性があります。海外旅行保険の加入も検討しましょう。飲み慣れた風邪薬、胃腸薬などを持参しておけば、いざというときに様子を見ることができます。渡航先では無理な行程による疲れや睡眠不足に注意し、しっかり休養をとりましょう。持病がある場合は、かかりつけ医と相談して英語で書かれた紹介状や必要な薬を処方してもらうと安心です。

 シンガポールの安全情報では、置き引きやスリに注意が必要とのこと。最近では知らないうちに麻薬の運び屋に仕立てられることもあるそうです。また、年間を通じて高温多湿なため、ジカウイルス、デング熱など蚊に刺されてうつる病気や、野菜や魚介類、飲み水や氷からの感染性胃腸炎も要注意です。

 花子さんは病気やトラブルに巻き込まれないようにして、楽しい卒業旅行にしたいと思いました。そうそう、次郎さんへのお土産はなにがいいかも考えておかなくちゃ…。

不安を減らす方法 —メンタル—

 卒論も無事終わり、気持ちに余裕があるはずなのに、なぜか元気のない次郎さん。「4月から仕事が始まるけど、僕は社会人としてちゃんとやっていけるのだろうか」という不安で頭がいっぱいなのです。友達から卒業旅行に誘われたのに、断ってしまうくらい次郎さんはテンパっています。

 そんな時、浩叔父さんから「出張のついでに、就職祝いをしてやろう」と誘われました。次郎さんの母の弟で、子どもの頃からかわいがってもらっていました。叔父さんは次郎さんを見て「就職祝いなのに元気がないな。もしかして、自分は社会人としてやっていけるのか、会社の期待にこたえられる仕事ができるのか、なんてことを心配しているんじゃないか?」と言いました。その言葉は、次郎さんの不安そのものを言い当てていました。

 「俺も大学を卒業する前に、“本当にこの選択で良かったのか? 後悔はないのか?”って悩んだよ。毎日眠れないほど悩んだけど、後戻りはできないって思った。就職は決まっているんだから断るわけにもいかないだろ?」と、叔父さんは自分の経験を話してくれました。話を聞いているうちに、自分だけが悩んでいるわけじゃないんだ、と少し気持ちが楽になりました。そして、次郎さんは自分の抱えている不安が何なのか、ぼんやり見えてきたような気がしました。毎日遅刻しないで出勤できるか、スーツは何着あればいいか、職場の人達と仲良くできるか、仕事はどうやって覚えていくのかなど、数えきれないほどの不安に押しつぶされそうになっていたのです。

 「遅刻するのが心配なら、今から生活リズムを朝型にしておけばいいし、スーツは最初2着あれば大丈夫じゃないか? とにかく、具体的な答えをひねり出してみろ! 5分考えても答えが出なければ、“保留”にしておけ!」という、やや乱暴な叔父さんのアドバイスは、次郎さんにとって最高の就職祝いになりました。それから数日間、次郎さんは悩んでいることや不安に思うことをノートに書き出し、その一つ一つに具体的な解決策を考えてみました。考えても分からないことは、とりあえず“保留”にしておきました。

 誰でも就職や進級など、環境の変化を前にした時に不安を抱えるのは当然です。そんな時は次郎さんのように、不安に感じることを書き出してみる(可視化)と、気持ちや考えが整理しやすくなります。そのうえで優先順位を決め、行動することによって不安を減らすことができるでしょう。

 書き出した悩みのひとつでもある“花子さんとの関係”。次郎さんは気持ちを引きしめて5分間、考えました。「うーん、これはもう保留にはできないなぁ…」
出した答えは?「卒業式までにデートする」でした。

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