2015年12月の健康便り —健康—

ノロウイルスにかからないために

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 次郎さんにランチに誘われ、ウキウキの花子さん。どこのお店がいいかな~と調べていると、突然電話が鳴りました。電話の相手はお母さん。「お父さんがノロウイルスで下痢になっちゃった。あなたも気をつけて~」長々続くお母さんの話を聞きながら、花子さんは「もし学校でノロウイルスが流行ったら、どうしたらいいのかな」と考えていました。

 ノロウイルスによる感染性胃腸炎や食中毒が特に流行するのは冬です。手指についたウイルスが口から入る、ウイルスに汚染された食品を食べるなどして感染します。ワクチンによる予防ができないので、まずは手洗いや食品の十分な加熱などの予防がとても重要です。また、感染者の吐物や便には大量のウイルスが含まれています。家族や友人が感染し、嘔吐などがあった場合は、適切な処理で感染を広げないことが大切になります。

 ノロウイルスに対してはアルコールによる消毒では十分ではありません。市販されているハイターなどの塩素系消毒薬(次亜塩素酸ナトリウム)による消毒が有効です。十分な加熱も有効と考えられています。今回は周囲でノロウイルス患者が出た場合に感染しない、感染を広げないための対応をご紹介します。

 一人暮らしでは自分が感染症にかからないことが大切です。そのためにも感染しない、感染を広げないための正しい知識を持ちましょう。花子さん、冬を元気に過ごして、次郎さんとのランチを楽しんでくださいね。