2012年4月の健康便り —健康—

賢いお酒との付き合い方

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新学期が始まり、新しい仲間を迎える季節になりました。新入生歓迎コンパなどお酒を飲む機会も増えることでしょう。

アルコールは心身の緊張をほぐし、仲間同士のコミュニケーションを図るのに一役買います。しかし、無理な飲み方をすると二日酔いになるばかりでなく急性アルコール中毒になり、最悪の場合死に至ることもあります。特に大学に入ったばかりの未成年はアルコール分解能力が大人に比べて未熟なため、急性アルコール中毒になる危険性が高く、体も発達段階にあるので成長障害や性腺機能障害(生理不順・インポテンツなど)も心配されます。また、体質によって生まれつきお酒に強い人と弱い人がいます。一般的に女性は男性に比べ肝臓もやや小さいので、男性より少ない飲酒量でアルコールの害を受けやすいものです。適量には個人差が大きいということを知っておきましょう。

急性アルコール中毒により救急車で搬送される人は20歳代に集中しています(東京消防庁 平成22年 年代別急性アルコール中毒搬送人員)。万が一、飲んでいる最中に意識がなくなりゆすっても起きない、呼吸がおかしい、大量に吐く、失禁しているという場合は急性アルコール中毒の可能性があります。そのような時はすぐに救急車を呼んでください。救急車を待っている間も必ず誰か付き添い、嘔吐物を喉に詰まらせないよう顔を横に向けましょう。

なお、楽しみながらお酒を飲むには食事を取りながら飲むのがコツです。特に下記のものがお勧めです。

飲めない人は無理せず、ソフトドリンクやノンアルコールのビール・カクテルなどでお料理や雰囲気を楽しむとよいですね。飲めない人には決して勧めない、飲める人に対しても過剰には勧めないのがマナーです。