2012年10月の健康便り —健康—

VDT症候群とは

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最近、「目が疲れたな」と感じたことはありませんか? 近年、パソコンや携帯電話、スマートフォン等を利用する機会が増えました。学生生活無料健康相談テレホンにも、「卒論を書いていて目が疲れる。改善法はあるか。」「電車内で携帯を見ていたら気分が悪くなった。大丈夫か。」などといった相談が寄せられています。

一般的にディスプレイ、キーボードなどのついたデジタル機器を使用する作業に伴って起こる不快な症状を総称して「VDT(Visual Display Terminals)症候群」といいます。目の疲れやドライアイなど目の症状だけでなく、ひどくなると頭痛やめまい、吐き気が生じることも。長時間同じ姿勢をとることが多いため腰痛や肩こりなどの症状がおきたり、イライラや不安感など精神的な影響がでたりすることもあります。皆さんも何かしら不調を感じたことがあるのではないでしょうか。電車などで移動する際に携帯電話やスマートフォン等を使用する人も多いと思いますが、これらはパソコンに比べて画面や文字が小さく、また画面や頭が揺れるため思った以上に目が疲れやすいもの。心身への負担はかなり大きいといえるでしょう。

下記は主に室内でパソコンを使用することを想定した留意点です。

  1. 作業の継続は60分以内!
    60分を過ぎたら10~15分の休憩を。遠くの景色を見る、目をつぶる、温かいおしぼりをまぶたにのせて温めるなどすると目の疲れが和らぐ。肩こりや腰痛などの予防のため、適度に体を動かして肩や腰の緊張をほぐすのもよい。
  2. 目と画面の距離は40~60cm程度、高さは水平か、やや見下ろすように
    視線が下向きになると上まぶたが下がるので、涙が蒸発しにくくなる。
  3. キーボードを使用する際は両手を浮かさず、体の正面に画面がくるように
    両手が浮いていたり首だけで横を見ていたりすると、肩こり等の原因になる。
  4. 深く腰掛けてイスの背もたれに背をつけ、足の裏は床につける
    ノート型パソコンや携帯電話などは前かがみになりやすいので要注意。
  5. 部屋の明るさを調節する
    窓から入る光や照明が画面に映りこむと見づらく、目にかかる負担が大きくなる。画面の反射をさえぎるフィルターの利用や、カーテン等で光を調節し、明るすぎず暗すぎないよう注意を。
  6. 眼鏡やコンタクトは度の合ったものを使う
    度の合わない眼鏡やコンタクトは目の疲労をさらに増す。疲労感が強い場合には、度があっているか一度眼科で確認を。

上記の内容は携帯電話やスマートフォンなどの使用の際にも気をつけると心身の様々な負担を減らすことができます。最近ではパソコン用の眼鏡なども市販されていますね。10月10日は目の愛護デーです。この機会に日頃の自分を振り返り、いろいろと工夫してみてはいかがでしょうか。