2013年10月の健康便り —健康—

コンタクトレンズは正しく使おう

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 皆さんの周りにコンタクトレンズを使用している人はどのくらいいますか?顔の印象が変わらない、運動をしてもメガネのようにずれない、曇らないなど、コンタクトレンズにはたくさんのメリットがあります。しかし、使用者が増えるにつれトラブルも増加しています。学生生活無料健康相談テレホンには「一日中はずさないでいたら、目が痛くなった」「2週間の使用期間を無視していたら目が真っ赤になってしまった」といった相談が寄せられます。

 コンタクトレンズは目に直接のせて使用する高度管理医療機器です。長時間使用すると黒目の部分を覆っている角膜に負担がかかる、レンズの汚れで角膜上皮が傷つく、はがれるというトラブルが生じます。また、汚れによるアレルギーで結膜炎になったり、傷から細菌やカビが侵入して感染を起こし、潰瘍ができたりすることもあります。潰瘍は治りにくく、治っても角膜の部分が混濁したり、視力障害が残ったりする場合もあるので注意が必要です。使用する前には添付文書をよく読み、注意事項を守って使用しましょう。下記に、特に注意してほしいことをあげますので参考にしてください。

<必ず眼科受診を>

コンタクトレンズ使用の際は、視力や目のカーブだけでなく、レンズの使用が可能な状態かどうか、涙の量はどうかなど、総合的に診てもらうことが大切です。必ず眼科医に処方箋をもらってから購入しましょう。

<定期的なレンズ交換>

汚れの蓄積やレンズの破損、変形などは眼障害の原因となります。定期的に新しいレンズに交換しましょう。

<レンズのケアは正しく>

こすり洗いが必要なものは、きちんとこすらないと汚れや細菌が十分に落ちません。特にソフトレンズは水分を多く含むため、細菌が繁殖しやすい状態です。毎日洗浄し、消毒は正しく行いましょう。レンズを扱う前に石鹸で手をよく洗うこともお忘れなく。ケア用品の添付文書も必ず読んでください。

<レンズケースも清潔に>

毎日洗い、自然乾燥を。ケースも定期的に交換することが大切です。

<異常時は使用を控える>

目やにや充血、異物感など、目に異常を感じたら使用を中止し、すぐに眼科を受診しましょう。そのまま使用を続けると、重篤な眼疾患や失明につながる危険性があります。

<検診を受ける>

自覚症状がなくても眼障害が起こっている場合があります。ハードレンズは目に異物感があると気づきやすいのですが、装用感のよいソフトレンズは、障害が起こっていることに気づきにくく、痛みや違和感があるときにはすでに症状が悪化していることが多いので要注意です。検診はきちんと受けましょう。

 10月10日は目の愛護デーです。大切な目を守るため、コンタクトレンズを使用している方はお手入れ方法や使用期間の再確認をしてみてはいかがでしょうか。