健康便り

2013年12月の健康便り —健康—

望まない妊娠を避けるために

 皆さんは避妊についてどのくらい知っていますか?膣外射精や立位での性交渉なら妊娠しない、膣内を洗えば大丈夫などと思っている人もいるかもしれませんが、これらは正しい避妊法ではありません。生理中の性交渉でも妊娠する可能性はあります。性のことは人に聞きづらいだけに、あやふやな知識のまま性交渉を行っている人が多いようです。学生生活無料健康相談テレホンには「安全日にエッチしたのに生理がこない。妊娠したのか」「ちゃんと避妊できているか心配。正しい方法が知りたい」などという相談が入ります。妊娠を望んでいないのであれば、避妊について正しい知識をもつ必要があります。

 どの避妊法にもメリット・デメリットがあるので、性格やライフスタイルに合わせ複数を組み合わせて行うとよいでしょう。下記に代表的な避妊法を紹介するので参考になさってください。

  • コンドーム:男性の勃起したペニスに装着して精子が女性の膣に入らないようにする。約90%の避妊率。破損や装着ミスによる失敗があるので注意が必要。性感染症予防に効果あり。
  • ピル(低用量経口避妊薬):女性ホルモンの入った薬の服薬で排卵を抑制する。避妊の失敗はほとんどなく女性が避妊の主導権を握れるが、毎日飲まなければならず、1日でも飲み忘れると効果がなくなる。一時的な吐き気や不正出血などの副作用が出ることも。服用の仕方により別の避妊法の併用が必要な場合がある。婦人科系の病気の疑いのある人やコレステロール値の高い人などは服薬できない。産婦人科を受診して処方せんをもらう。
  • 基礎体温法:基礎体温の変化から排卵日を推定し、危険日の性交渉を避ける。体温の測り忘れや測り間違い、体調により排卵日がずれることなどもあるため、正確さに欠ける。婦人体温計を使用する。
  • 殺精子剤:精子を殺す薬を子宮口の近くに入れる。薬局で購入できるが、使い方や入れるタイミングが難しく、失敗することも多い。

 避妊を意識していても、本人の意思に反して性交渉を持ってしまった、コンドームが破れてしまったなど不測の事態がおこることもあります。そのような場合はすぐに産婦人科を受診しましょう。黄体ホルモンを成分とする緊急避妊薬を72時間(3日)以内にできるだけ速やかに服薬することで100%ではありませんが妊娠を防止することができます。しかし、避妊目的でピルを継続的に使用する場合に比べると避妊率は低くなり、費用も高額です。あくまでも最終手段ですので、安易な利用は控えましょう。また、どこの産婦人科でも扱っているわけではないのでご注意ください。

 性行為には妊娠がつきものです。進学や就職などが決まっても、いざというときに妊娠したり、させたりしてしまうと、自分が思い描いていた人生設計ががらりと変わってしまいます。女性は体だけでなく心も傷つき、一生苦しむことにもなりかねません。妊娠しても前向きに産んで育てられる時期が来るまでは、男性も女性も正しい知識を持って避妊するようにしましょう。女性は恥ずかしがらず避妊の意思を伝えること、男性は積極的に避妊に取り組むことが大切です。