健康便り

2014年4月の健康便り —メンタル—

自分のコミュニケーションの癖に気づこう

 新生活、新年度が始まりました。新たな交流の場が広がるこの時期、人との関わり方に戸惑っている人も多いのではないでしょうか。会話が続かない、孤立している、深い人間関係が築けないなど、コミュニケーションの悩みは様々です。そんな時、自分では気づいていない「コミュニケーションの癖」がないかどうか、考えてみませんか。
 私たちは誰でも、これまでの経験の中で培われた「コミュニケーションの癖」があるものです。無意識に出るその癖は、プラスに働くこともありますが、マイナスになることもあります。例えば…

  • 気づくとつい自分の話ばかりしてしまう
  • 人の話を聞くばかりで、自分の意見はごまかしがち
  • 「でも」「どうせ」「そうじゃなくて」と、ネガティブな言い回しをする
  • 話している相手の顔を見ず、目をそらす
  • 意見を求められた時に、つい茶化して答えてしまう

など、悪気はなくても、いつの間にか相手を遠ざけてしまうような態度や素振りが身についてしまっていることがあるのです。
 何か思い当たる癖はありますか。人から指摘されれば振り返りやすいのですが、無意識に出てしまっている癖に自分で気づくのは難しいものです。
 まずは、自分が気になっているコミュニケーションの場面を思い出してみましょう。

「同級生とは気楽に話せるのに、先輩の前だと緊張してよそよそしくなってしまうなぁ。そういえば目も合わせられてなかったかも」
「ゼミの討論なら大丈夫なのに、友達との雑談はどうも苦手。どう答えようかと考えすぎて、相づちをうつ余裕もなかったなぁ」

 など、自分のコミュニケーションの癖が具体的に見えやすくなります。
 また、自分が不快に感じた相手の態度を書き出して、自分も同じことをしていなかったかを振り返る、という方法もあります。気づかないうちに自分も誰かを不快にさせていたかも、と振り返ることで、相手の立場に立ったコミュニケーションを心がけることができるでしょう。

 とはいうものの、いつでも、誰とでも、うまくコミュニケーションをとるのは難しいものです。大切なのは、自分の癖を知り、その気づきをどう活かせるか、ではないでしょうか。「あっ、今この癖が出てるな」「こういう場面の時は気をつけよう」と心に留めておくだけでも、マイナスのパターンに陥るのを防げることがあります。もちろん、自分のコミュニケーションの癖をすべて否定することはありません。「いつも話を聞くばかりだけど、それって聞き上手ということでもあるよね」と、大切にすべき「あなたらしさ」に気づくこともできるかもしれません。

 気づきを活かすことで、より深く相手と向き合えるようになるのではないでしょうか。