健康便り

2014年5月の健康便り —メンタル—

‘こわい飲み会’にしないために

 大学生になると、サークルやゼミのコンパなど、お酒を飲む機会が増えると思いますが、みなさんにとって‘楽しい飲み会’とはどのようなイメージですか?
 仲間同士でお決まりのコールが飛び交い、酔ったノリでイッキ飲み・早飲みのパフォーマンスを披露しては歓声が上がる…そんなイメージを浮かべた人は、要注意です。これらは場を盛り上げるためによく見かける光景かもしれませんが、実は、急性アルコール中毒などの飲酒事故を引き起こすとても危険な行為です。仲間と楽しく交流を深めるはずの飲み会が、お酒の脅威やマナーに関する認識が甘いために、誰かを傷つけ、時には命の危険にさらしてしまう‘こわい飲み会’になりうる、ということを覚えておいてください。
 飲み会の参加者の中には、何らかの理由でお酒を飲めずに居心地を悪くしている人もいるでしょう。お酒が好きな人は、飲めない人のことを不思議に思うかもしれません。しかし、飲酒を強要すること、飲まざるを得ない空気を作ることは、アルコールハラスメント(アルハラ)と呼ばれる迷惑行為です。

  • 「吐くほど飲めばお酒は強くなる」
  • 「みんなで酔っ払ってこそ一体感が生まれる」
  • 「本音で話すためにはアルコールは必要だ」

 飲ませたい人にはこのような心理が働いているようですが、これらはすべて、アルハラ行為を引き起こす間違った認識です。自分も酒席を楽しみながら、周りにも気を配る。それが成人を迎え、お酒が飲めるようになった大人のマナーです。

 そして、飲めない人はきちんと断わる勇気を持ってください。先輩の指示には逆らえない、場がしらけてしまうから、と無理して飲んでしまう人もいるようですが、自分の体と命を守るために、うまく断る術を身につけておきましょう。
 「お酒はちょっと…」と曖昧な言葉で断っていては、酔った相手のペースにずるずると引きずられてしまいます。断る時には、飲めない理由をはっきりと説明することです

  • 「全く飲めない家系で、体質的にどうしても受けつけない」
  • 「飲むと意識がなくなり、以前にも倒れたことがある」

 と理由を明確にして、(時には起こりやすい症状なども含めて)伝えることが大切です。ポイントは、飲み会が始まる前に事前に伝えておくことです。すでに酔って大騒ぎしている人には、飲めない人の真意は伝わりません。聞いてほしいことは、お酒のノリがない時に伝えた方が相手に届くものです。
 また、周りの友達やリーダー格の人を味方につけておくと安心です。自分は飲めないこと、無理に勧められていたら守って欲しいということを事前に打ち明けておきましょう。トイレに行く、つぶれたフリをするなどして、早めに逃げるのも方法のひとつです。

 飲める人は飲めない人への思いやりマナーを、飲めない人はしっかり意思表示を。お互いにこの意識を持つことで、お酒が飲める、飲めないに関わらず、仲間との交流を心地よく味わえる‘楽しい飲み会’になるのではないでしょうか。