2014年8月の健康便り —健康—

健康な美しい歯で自信を持つ

イメージ

 さあ、やるぞ!と気合を入れたその時、歯がズキッ!歯の痛みがあると集中力が落ち、思ったような活躍ができません。笑顔も曇りがちに。試験や就職活動にも影響しそうです。みなさんはそういった経験はありませんか。学生生活無料健康相談テレホンには、「歯が痛むが歯科に行く時間がない」、「歯茎から出血があるが様子を見てよいか」といった相談が寄せられています。

 大学生になると、高校のような集団歯科健診はないことも多く、定期的に口腔内をチェックする機会が少なくなります。
 また、自由な時間が増えて行動範囲も広がるので食習慣が乱れ、歯磨きが十分にできないなど、口腔内が不衛生になることも多くなります。思春期はホルモンの不調和で歯肉炎や歯周病になりやすい時期でもあり、いつの間にか虫歯や歯周病が進行していることも少なくありません。

 虫歯や歯周病は口腔内だけの問題ではありません。1本でも歯が抜けるとかみ合わせが悪くなり、肩こりや頭痛など体調の悪化につながります。歯周病菌は心臓疾患や呼吸器疾患などの原因になることもあり、注意が必要です。
 また、歯垢がついた歯、歯石が溜まった歯は口臭の原因にもなります。歯の抜けや欠けは、見た目や発音が悪くなる、歯並びが悪くなるなど美容上の問題にもなります。口元の見かけで相手にマイナスイメージをもたれてしまっては大きな損失です。定期的な歯科健診がない人は、自分で口腔内のメンテナンスをすることが重要になってきます。

 当然のことですが、まず大切なのは歯磨きです。歯と歯茎の境目、歯と歯の間、奥歯の後ろ側、奥歯のかみ合う面、前歯の裏は磨き残しの多い箇所。特に意識して磨きましょう。フッ素入りの歯磨き剤を使用する、甘いものを食べあとは水やお茶を飲む、禁煙するなども、虫歯や歯周病の予防に効果があります。
 定期的な専門医のチェックも大切です。年に1〜2回は歯科健診を受け、自分では取れない歯垢や歯石を除去してもらいましょう。歯石は歯垢が石灰化したもので歯周病菌の温床となります。除去することで歯周病の進行を予防し、歯がツルツルになります。興味のある方は、ホワイトニングや矯正などについて相談してみるのもいいですね。歯科健診は基本的に自費になりますが、地域やご加入の健康保険組合によっては無料で受けられることもあるようです。詳しくは地域の保健センターや歯科医師会、ご加入の健康保険組合などにお問い合わせください。

 美しく健康な歯は、対人関係や面接などでの笑顔や自信につながります。歯を美しく保ち、健康で自信のある毎日を送りましょう。