2014年8月の健康便り —メンタル—

運がいい人になるには

 あの子はいつも運が良くてうらやましい、なんで私ばっかりいつも運が悪いんだろう…。そんなふうに感じたことはありませんか。
 たしかに、ついていないことが重なると、「ほら、やっぱり自分は運が悪いからだ」と悲観的になってしまうことがあるかもしれません。しかし、生活していれば誰にでもラッキー、アンラッキーな出来事があるのは当然です。
 なにかが起こった時に、その事態をどう受け止めるか。そこに自分の運の良し悪しを左右するヒントが隠されています。

 例えば、乗っていた電車が事故にあって、しばらく足止めを食らったとします。
「なんでこんな電車に乗っちゃったんだろう。朝から運が悪いなぁ」とイライラする人もいるでしょう。電車が動き出すまでずっとイライラし、肩がぶつかった隣の人にも腹立たしくなったりします。その日一日、不機嫌な気分が続き、いつもならどうということもない何気ない出来事も気に障り、マイナスな感情がどんどん膨らんでいくばかりです。

 一方、「まぁ、起こってしまったことは仕方ない」と冷静に受け止める人もいます。電車が動くのを待つ間に、持っていた本を読み進めたり、ゆっくりと好きな音楽に聞き入ったりして過ごします。自分が原因で電車が止まったわけではないし、焦っても仕方がないと思っているので、特にイライラすることもなく、いつも通りの一日が始まります。むしろ、「朝から自分の時間が過ごせてラッキー」と得した気分を感じているかもしれません。

 このように、同じ場面に遭遇しているのに、受け止め方の違いによって、気持ちに大きな違いが生じています。「運がいい」か「運が悪い」かの違いは、「運がいいと思うか」と「運が悪いと思うか」の違いといえるかもしれませんね。
 また、運が悪いと感じる人は、自分に起こった出来事をマイナス面でしか見ない傾向があります。「こういう時に限っていつも失敗するんだよなぁ」「やっぱりやめておけばよかったんだ」とマイナスの言葉で自分を評価することで、気持ちが後ろ向きになって、運が悪いと感じてしまうような型を作っているのです。

「遊びに行く日に雨が降っていた」→雨のせいですいているかも!
「怪我をして動けなくなった」→自分を休ませてあげる時間ができた!
「態度の悪い人がいた」→自分は他の人にしないように気を付けよう、同じように傷つけてしまう前に気付けて良かった!
 といったように、自分って運が悪い!?と感じている人は、起きた出来事のプラス面を意識してみるようにしましょう。気づいた時には、自分って運がいい!と感じているかもしれませんよ。

一部、表記に誤りがあったために8月19日に更新いたしました。