健康便り

2014年11月の健康便り —健康—

整骨院と整形外科の違い

 首や肩のこりがひどい、腰が痛い、などというとき、整骨院や接骨院に行ってみたことがある人もいるでしょう。学生生活無料健康相談テレホンには「肩こりが辛いが、整骨院や接骨院に行ったほうがよいだろうか」「整骨院に行こうと思うが整形外科と何が違うのか」という相談が寄せられます。

 皆さんの中には整形外科と整骨院は名前が似ているので同じようなものと思っている人もいるかもしれません。実は整形外科と整骨院・接骨院は違うものです。
 整形外科は医師である整形外科医が、骨や関節、筋肉や腱、手足の神経、脊椎や脊髄の治療を行います。医師が自覚症状などを詳しく聞き取り、見たり触ったりしてどういう状態なのか調べます。必要があればレントゲンやCTなどの画像検査、血液検査などを行い、検査結果をもとに診断します。そして、症状や病態に合わせて薬を処方したり、手術やリハビリなどをしたりして治療をします。症状があって受診する場合、健康保険を使えます。
 整骨院・接骨院では柔道整復師が施術を行います。柔道整復師はあん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師と同様に国家資格です。医業類似行為の資格であり医師ではありません。骨折、脱臼、打撲、捻挫、挫傷など外傷による損傷に対して、冷やす、温める、マッサージを行う、骨折や脱臼などでずれた骨をもと通りの形に戻す、固定するなどの施術をします。手術や注射、投薬などは行いません。健康保険を使うこともできますが、骨折や脱臼、打撲、捻挫と判断されて施術を受けた場合に限られます。単なる肩こりや筋肉疲労に対する施術、医療機関で同じ負傷を治療中の場合、症状の改善が見られない長期の施術、外傷以外の疾患などは健康保険の対象とはなりませんので気を付けましょう。なお、骨折および脱臼については、緊急の場合を除き、あらかじめ医師の同意を得ることが必要とされています

 整骨院・接骨院以外にも、カイロプラクティック、整体など、様々な名称を挙げている施設がありますが、これらは特に資格は必要とされていません。民間資格を得ることはできますが、国が認めた資格ではないため誰でも開業することができます。養成方法などに一定の基準がなく、施術者の力量は人により様々です。日本では医業類似行為とはみなされず、健康保険の対象とはなっていません。

 一般的な腰痛や肩こりは、整形外科であれば保険診療、整骨院・接骨院では自費診療となります。それぞれの特色をよく知って、自分に適した治療や施術を受けるようにしましょう。