健康便り

2014年12月の健康便り —メンタル—

アカハラって知ってる?

 ハラスメントという言葉が一般的にも広まってきました。セクハラ(セクシャル・ハラスメント)や、パワハラ(パワー・ハラスメント)は聞き覚えがあるかもしれませんが、「アカハラ」という言葉を聞いたことはありますか?
 大学などの教育機関で、教員(教授)が学生に対し権力を用いて行う、嫌がらせ行為のことを「アカデミック・ハラスメント(アカハラ)」といいます。

 アカハラ行為の例としては、以下のようなケースがあげられます。

  • 学生の能力や人格を否定する発言を繰り返す
  • 指導を求めても正当な理由なく指導しようとしない
  • 不公平な成績評価をつける
  • 「大学を辞めろ」「単位を与えない」と脅迫し、退学や留年を強要する
  • 教育、研究に無関係な雑用や私用を強要する
 アカハラは、加害者がハラスメントだと認識せずに行っていることが多いという特性があります。そして、学生側もその行為が教授の指導・教育なのか、嫌がらせなのかの線引きが難しく、「教授には逆らえない」「自分にも責任があるから」と泣き寝入りしてしまう人もいるようです。

 最近では、多くの大学がアカハラ撲滅のために、ハラスメント相談窓口を設置するなどの対策をとっています。もしも、あなたがアカハラの被害にあった、あるいはあいそうになったら、その状況(日時・場所・相手の名前・言動の内容など)について具体的に記録を残し、信頼できる人や大学の相談窓口に相談しましょう。もちろん、「これってアカハラなのかな?」と自分では判断できずに悩んでいる場合も同様です。
 アカハラは双方のコミュニケーションギャップが原因となっていることも少なくありません。被害を受けたことで傷つき、感情的になっている時には、自分の行動を省みたり、冷静に物事を考えたりはできないものです。第三者に相談して事態を客観的に整理してみることが大切になってきます。
 例えば、誰かに相談することで「普段から教授への連絡はメールで簡単に済ませていたから、誤解や行き違いが生じたのかもしれない。もう少しコミュニケーション方法を工夫して様子を見てみよう」などといった対応策が浮かび上がってくるかもしれません。
 それでも状況が改善されず、具体的な環境調整などの対応を求める場合は、大学の相談窓口の担当者とのさらなる話し合いが必要となります。
 「相談することで余計に事が大きくなってしまうのではないか」「加害者に仕返しされたらどうしよう」との不安から、相談できずにいる人もいるかもしれません。相談する際には、その不安を伝えた上で、プライバシーを守ってほしいことや、自分はどのような対応を希望するのか、その中で大学側はどのような対応が可能かをしっかり話し合いましょう。

 身近に話を聞いてもらえる人がいない、窓口に相談に行く勇気が出ないという人は、学生生活無料健康相談テレホンにどうぞ気軽にお電話ください。一緒に気持ちを整理しながら、どのような解決方法があるのか、考えるお手伝いをいたします。
 ハラスメント被害を深刻にしないためにも、一人で悩みを抱え込まないようにしてください。