2015年1月の健康便り —健康—

今からインフルエンザを予防するには

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 寒い季節が続いています。この時期は例年、風邪や流行性胃腸炎など様々な感染症が流行する時期です。特にインフルエンザは、高熱や頭痛、関節の痛みなどの症状があり、とても辛いものです。感染を予防するには、まずは流行前にインフルエンザワクチンを接種することが有効ですが、まだ接種していない方もいるかもしれませんね。今回はそんな方への予防策についてお伝えします。

1) マスクを着用する
インフルエンザなどの主な感染経路は、咳やくしゃみの際に口から飛び出す飛沫による感染です。飛沫を浴びなければ、感染の可能性はかなり減ります。感染予防のためマスクの着用を心がけましょう。

2) 外出後は手洗いを
流水・石鹸による手洗いは手についたウイルスの除去に効果があります。アルコールによる消毒も効果的です。

3) 適度な湿度を保つ
空気が乾燥すると気道粘膜の防御機能が弱くなり、感染症にかかりやすくなります。加湿器などを利用し、室内の湿度を50~60%に保つようにしましょう。

4) 十分な休養とバランスのとれた栄養を摂る
疲労や睡眠不足、栄養不足の状態では体の抵抗力が低くなり、感染症にかかりやすくなります。十分な休養と栄養バランスの良い食事で体の抵抗力を高めましょう。

5) 流行期は人込みを避ける
インフルエンザが流行したら、人込みへの外出は控えましょう。人込みに行かなければならない場合はマスクを着用し、極力短時間で用を済ませるようにしましょう。

6) 咳エチケットを守る
軽症の場合、患者本人がインフルエンザであることに気づいていない場合もあります。普段から咳やくしゃみは人に向けてしない、咳やくしゃみが出るときにはマスクをする、手で咳やくしゃみを受けた時はすぐに手を洗うなどの「咳エチケット」を守り、感染を広げないようにしましょう。

 いずれも基本的なことばかりですが、大事なことです。ただ、いくら気をつけても、残念ながらインフルエンザにかかってしまうことはあります。具合が悪い時は早めに受診し、医師の指示に従いましょう。インフルエンザワクチンは接種2週間後から5か月間程度予防効果が期待できます。今から接種して春過ぎまで十分効果があるので、これからでも接種することをお勧めします。