健康便り

2015年2月の健康便り —健康—

太りすぎない、やせすぎない

 厳しい寒さが続いています。外に出たくない、ダラダラしていて太ってしまった、などという声が聞こえてきそうですね。その一方で、やせすぎて体調を崩してしまったという電話相談も少なくありません。今回は肥満とやせについて考えてみましょう。

 肥満とやせは、一般的に身長と体重から計算されるBMIという数値で判定されます。BMIの計算式は下記のとおりです。日本肥満学会が決めた判定基準では統計的に最も病気になりにくいBMI22を標準として、18.5以上25未満を標準、25以上を肥満、18.5未満をやせとしています。
★BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)

 男性の場合、どの世代でも10年前より肥満者の割合が増えています。学生世代を含む20-29歳も21.8%がBMI25以上の肥満者です(※)。肥満自体は病気ではありませんが、高血圧や脂質異常症などの生活習慣病になりやすくなります。腰痛や関節痛の原因となることもあります。
 肥満の原因は食べすぎと運動不足です。「自分は食べていない」という人でも、食べたものを記録してみると多くは必要以上のエネルギーをとっています。家族全員がよく食べる家庭であれば、自分が食べている量が多いとは気づきません。肥満の方は一度エネルギー量が記載された料理本などを見て、自分の食べている量が適正か確認するとよいでしょう。間食やお酒によるエネルギー摂取分もお忘れなく。
 日常的な運動も大切です。運動はエネルギーを消費することに加え、筋肉をつけて体脂肪を燃えやすくするという効果があります。体脂肪を燃やすためには息を切らさずに長く続けられるウォーキング、サイクリング、軽いジョギングなどの有酸素運動が、体脂肪が燃えやすい体作りのためには腕立て伏せ、スクワットのような筋力トレーニングが有効です。運動習慣のない人は、階段を利用する、電車内で立つ、一駅分歩いてみるなど、できることから始めてみてはいかがでしょうか。

 一方女性では20~40歳代において「やせ」が増加傾向になっています。20-29歳の女性のやせは21.5%(※)と男女全世代の中で一番の高さです。やせは月経不順、無月経などの卵巣機能不全を生じることがあり、将来的に不妊の原因になることがあります。貧血や冷え、骨が弱くなるなどの弊害や、拒食症、過食症など、心の病を招く恐れもあります。自分への影響だけではありません。若い女性や妊婦がやせの場合、生まれてくる子どもが将来的に高血圧や糖尿病などになるリスクが高まるとの見方もあります。モデルやタレントのスタイルに憧れて、やせ願望を持つ女性が多いようですが、大半は標準体重の人です。食事を制限するような極端なダイエットや偏った食生活は避け、バランスのとれた食事をとり、十分に体を動かして健康的に体の内側からきれいになることを目指しましょう。

 ※厚生労働省 平成25年国民健康・栄養調査結果より