2015年3月の健康便り —メンタル—

自分の「特性」と上手に付き合おう

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 わざとやっているわけではなく、むしろ自分では変えたいと心がけているのに、変えられない癖や欠点などはありませんか。
 例えば…、

 「レポート課題の提出はいつも期限を過ぎてしまう。やらなくてはいけないと思っているのに、他のことに気をとられて先延ばしにしてばかり。」

 「部屋の片付けが苦手。整頓したつもりでも、どんどん物が増えるし、気づけばまたすぐ散らかっている。そのせいか、出かける準備も手間取って遅刻が多い。」

 「友達と会話中、ふと他のことを考えてしまっていて‘聞いてるの!?’とよく確認される。約束を忘れてしまうこともしばしば。」

 どんなに気を付けていても同じ失敗をしてしまい、落ち込んだり、自分を責めたりしてしまうのであれは、それはもう自分自身の「特性」として受け入れてみることも一つの方法です。「自分はこういう特性があるから、こうやって気を付けてみよう」と視点を変えてみてはどうでしょうか。

 上記の例でいえば、

 このように自分の「特性」を把握しておくと、具体的にどのように気を付けていけばいいのか考えやすくなります。生活を工夫したり、意識を変えたりすることによって、日々のミスやストレスを減らせますし、物事の取り組みも効率的になります。

 場合によっては、自分の特性について周りにきちんと伝えて理解してもらうことも大切です。これは社会人になっても求められるスキルといえるでしょう。例えば、いくつかの仕事を同時に頼まれてパニックになってしまいそうな時など、「一度にたくさんのことをやろうとするとうまく段取りが立てられなくて…。どこから手を付ければいいのか教えてもらえると助かります。」と伝えてみるのです。独力で乗り切ろうとするのではなく、周囲からのフォローに支えられていると、安心して自分の力を発揮できるものです。

 自分の特性は、簡単には変えられないもの。「特性が出てしまわないように」と無理な努力するのではなく、「生活に支障が出ないような工夫」をして、自分と上手に付き合っていけるとよいですね。