2015年6月の健康便り —健康—

眠れないときには…

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 なんだか寝た気がしないなぁ…。花子さんは目覚ましを止めながら思いました。昨夜は12時くらいにベッドに入ったけど、眠れなくてゴロゴロしていたっけ。一昨日も暑くて目が覚めちゃうし、変な夢ばかり見てた気がする。最近あんまりよく眠れていないかも。今日もこれから学校だけど、調子悪いなぁ。

 ぐっすり眠れないと疲れが取れずつらいですね。ストレスや生活リズムの乱れ、騒音や光、温度や湿度などの室内環境、カフェインやたばこなど、眠れない原因は人それぞれ。通常は原因を取り除いてしばらくするとまた眠れるようになります。しかし、不眠が続くと意欲の低下、頭重感、めまい、食欲不振など、様々な不調が出てくるようになります。眠れないときは思い当たる原因を探して、まずはそれを取り除いてみましょう。

 よく眠れるコツをいくつか挙げてみるので試してみてください。

  1. 寝る時間、起きる時間を一定に
    週末の夜更かし、休日の寝過ぎは体内時計を乱します。1日に2時間、1週間に2日までのずれなら取り戻しやすいので、起床・就寝時間がずれるときはその範囲内で。
  2. 睡眠時間にこだわらない
    必要な睡眠時間には個人差があります。眠気がないときは思い切って寝床から離れ、本当に眠くなってから寝ましょう。ただし起きる時間は遅らせないのがポイント。
  3. 朝、太陽の光を浴びる
    起床後に太陽光を浴びると体内時計が調整されます。逆に就寝前にスマートフォンやTVなどの強い光を浴びると、光の刺激で目が覚めてしまうので要注意。
  4. 寝る前にリラックスタイムを
    ぬるめのお風呂にゆっくり入る、好きな音楽を聴くなどして、心身の緊張をほぐしましょう。考え事は寝床に持ち込まないこと。
  5. カフェインをとり過ぎない
    カフェインのとり過ぎは寝付きを悪くするなど、眠りの質に影響します。コーヒー、緑茶、紅茶はもちろん、栄養・健康ドリンクなどにも多く含まれているので控えめに。
  6. 快適な寝室づくり
    室温20℃前後、湿度40%〜70%くらいが快適です。防音のために敷物を敷く、遮光カーテンを使って室内を暗くするなどもおすすめ。
  7. 適度な運動
    ほどよい肉体疲労は心地よい眠りに効果的。午後に軽く汗ばむ程度の運動を。

*自分で工夫しても効果がない場合は体や心の病気が隠れている場合もあります。無理せず、内科や心療内科などの医療機関を受診しましょう。

 一人暮らしを始めて2ヵ月。気づかないうちにストレスを溜めていたのかもしれませんね。花子さんはゆっくりぬるめの風呂に入り、風呂あがりにストレッチで体をほぐすことにしました。いつも寝る前にチェックしていたスマートフォンは明日の朝にしようっと。体を伸ばすうちに、何となく眠くなってきたような気がします。花子さん、今晩はゆっくり眠れそうですね。