2016年3月の健康便り —健康—

海外旅行には予防接種を

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 花子さんは春休みを使って、少し長めにタイに行くことにしました。初めての海外旅行です。何を見ようかな、しようかな。美味しいもの、たくさん食べたいな〜。

 花子さん楽しそうですね。でも、旅先での病気のことは確認していますか?世界にはその土地ならではの病気があります。日本と同じように考えていると危ないですよ。
 旅先で病気にかからないためには予防接種が大切です。感染すると命にかかわるような病気でも、接種していれば防げるものもあります。また、黄熱病など予防接種なしでは入国できない国(アフリカや南米の熱帯地域など)もあります。長期の海外旅行や留学などを計画したら、予防接種のことも考えてみましょう。

<予防接種、何を受ける?>
必要な予防接種は、渡航先や何をする旅行か、また本人の予防接種歴などによっても異なる。どんな病気が多いかなど、まずは現地情報を集めよう。事前に必要な情報を整理し、詳しいことを医療機関で相談するのがお勧め。

<いつ受ける?>
予防接種の種類によっては複数回接種する必要がある。接種完了までに数ヶ月かかることもあるので、海外旅行の予定が決まったらなるべく早く医療機関で相談を。

<どこで受ける?>

 予防接種の曜日が決まっている、取り寄せの必要があるといった医療機関もあるので、受診の際にはあらかじめ詳細を確認したほうがよいでしょう。持病で受診中の人は主治医への相談は必須です。

 花子さんは友人とタイで気をつけたい病気について調べてみました(※)。タイは湿度が高く食中毒が起こりやすい、水や食べ物に注意した方がよいということがわかりました。以前ニュースで話題になったデング熱の流行地域でもあるようです。花子さんはタイの都市部に行くので、A型肝炎と破傷風は受けたほうがいいみたい。他に必要なものあるのかな。調べただけではわからないこともあるので、早めに友人とトラベルクリニックで相談してみようと思いました。楽しい旅行になるといいですね。

≪参考≫
1)厚生労働省検疫所FORTHホームページ http://www.forth.go.jp/