2016年5月の健康便り —健康—
寝坊した!花子さんは急いで自転車に飛び乗ります。「U子に連絡しなきゃ」焦った花子さん、片手運転のままポケットからスマホを取り出し、画面を見ようとしました。その瞬間、歩いてきたおじさんとぶつかりそうに…。「バカヤロ-!」とどなられて、花子さんはショック!「ぶつからなかったし、どなるようなこと?」
モヤモヤした花子さん、さっそく学校で会った次郎さんに相談しました。話を聞いた次郎さんは一言。「それ、花子さんのルール違反だよ」自転車にもルール?花子さんは首をかしげました。
花子さん、危なかったですね。自転車は誰もが気楽に乗れる乗り物です。しかし、自転車は道路交通法上では軽車両。ルールを守らずに乗ると、自分がケガをするだけでなく相手にケガをさせることもあり、大変危険です。改正道路交通法の施行に伴い、平成27(2015年)年6月1日から、自転車運転中の危険行為により3年間のうちに2回以上摘発されると「自転車運転者講習」を受けなければいけません。知らずに行っている危険行為がないかどうか、振り返ってみてください。
※徐行とは:すぐに止まれるように平常よりスピードを落として進むこと
※路側帯とは:道路のわきに白い線を引いて区分した帯状の部分
花子さんは、自転車に乗るにも車と同じくらい規定が厳しくなっていることを改めて知り、とても恥ずかしくなりました。どなったあの人は私がルールを守らなかったことにも腹を立てていたんだろうな。
ルールは誰もが安全に安心して過ごすためのもの。自転車のルールを心にとめて、他人にも自分にも優しい気持ちで自転車に乗ろうと思う花子さんでした。