花子さんは次郎さんや友達と一緒に、大学のラグビー部の試合を観に来ました。強そうな選手達がぶつかったりタックルしたりと、ものすごい迫力。初めて見るラグビーに花子さんはドキドキです。あ、先輩が転んだ!足を押さえてうずくまっています。
夏は部活動やサークルの合宿、試合などが催されることが多い時期。集中して打ち込める反面、ケガなどのトラブルに見舞われる機会も増えそうです。いざというときのために応急処置を覚えておくと安心ですよ。
- ・外傷:
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流水で出血部位をよく洗い流し、傷テープなどで保護する。出血がひどい場合は清潔なガーゼで傷口を強く押さえ圧迫止血を。
傷口が大きい、出血が止まらないなどの場合は急いで外科受診を。
*消毒は傷口の再生を妨げる場合があるので自己判断では行わない。
- ・打撲、捻挫、骨折:
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できるだけ患部を動かさないように固定する。三角巾などの利用も有効。炎症を抑え、痛みを取るため、冷たい水などでよく冷やす。内出血や腫れを防ぐため、患部を圧迫し、心臓より高く上げる。
腫れや痛みが激しいときは、骨折の可能性があるので整形外科を、胸や腹を強打したときは、直後は元気でもしばらくしてから急に症状が悪化することもあるので、おかしいと思ったら内科受診を。
- ・頭部打撲:
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腫れた部位は冷やす。意識がおかしい、繰り返し吐く、顔色が悪いなどの症状があればすぐに脳神経外科受診を。
- ・熱中症:
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めまい、頭痛、吐き気、倦怠感などの症状がある場合、涼しい場所へ避難し、服をゆるめ、体を冷やす。水分、塩分を補給し、ゆっくり休む。
水分を飲めない、水分、塩分を補給しても回復しない場合は内科受診を
*意識がない場合はすぐに救急車を呼ぶ
運動中の人が急に倒れた場合などは、周囲にいる人がすぐに手当を行えるかどうかが生命を左右することもあります。部活動やサークルで運動に携わるすべての人が、付近にAED(自動体外式除細動器)があるか確認しておく、救命処置の講習を受けておく、などするとより安心です。
先輩はストレッチャーで運ばれ退場し、応急処置を受けました。その後、病院に搬送されたようです。心配ですね。
- 【ご案内】
- 事故やケガなどで通院5日(入院と合わせて)以上や入院(1日目から)となった場合、学生総合共済(生命共済)から共済金が支払われます。加入をお考えの方は、大学生協 共済・保険サポートダイヤル(☎0120-335-770)へお問い合わせください。