健康便り

2016年9月の健康便り —健康—

バランスのとれた食事をとろう

 花子さんは次郎さんと一緒に学食でランチを食べていました。何となく花子さんが周囲を観察していると、栄養ドリンクを飲んでいる男子学生がいました。それだけで大丈夫?

 忙しくて時間がない、疲れていて食欲がないとき、栄養ドリンクやサプリメントなどを利用することがあるかと思います。最近では気分をすっきりさせる効果があるエナジードリンクと呼ばれる清涼飲料水を好んで飲む人もいますね。これらはドラッグストアやコンビニエンスストアといった身近な場所で購入できるので、とても気軽に利用できます。
 しかしいくら便利だからと言って、サプリメントや飲み物が中心の食生活になるのはよくありません。当然のことですが本来栄養は毎日の食事からとるべきもの。サプリメントはあくまで食事で足りない部分を補うものです。栄養ドリンクには医薬品や医薬部外品、清涼飲料水と様々な種類があり、薬効を含むものもありますが、サプリメント同様食事の代わりにはなりません。カフェインを多く含むエナジードリンクも一時的に元気になった感じはするかもしれませんが、取り過ぎるとカフェインや糖分、ビタミンなど特定の成分の過剰摂取につながり、かえって体に害が生じることもあります。最近ではエナジードリンクなどを多用して死亡した男性が、カフェイン中毒死と判断されたとの報道もありました。眠気覚ましのためであってもカフェイン入り飲料などのとり過ぎは要注意です。まずはバランスのとれた食事を3食きちんととり、その上で成分や注意事項をよく確認してから利用するようにしましょう。

 「バランスのとれた食事とは?」と悩む人もいるかもしれません。厚生労働省と農林水産省が共同で作成した「食事バランスガイド(※)」は、1日に何を、どれだけ食べたらよいかの目安が簡単に示されています。一人暮らしなどで食事の準備が億劫なこともありますが、食事バランスガイドを参考にすぐ食べられる食材を買っておけば、手軽にバランスよく食事をとることができますね。外食でメニューを選ぶときの参考にもなりますよ。

 「お、F君だ。」花子さんの視線を追った次郎さん、その男子学生と友達だったようです。話を聞いてみると、F君は一人暮らし。学校が始まるので実家から戻ってきたところ、あまりの暑さに夏バテしてしまったそうです。ちょうど時間のあった花子さんと次郎さんは、F君と一緒に、花子さんが授業で習った食事バランスガイドを見ながら、コンビニへ買い物に行くことに。ご飯なら炊けるというF君は、卵、納豆、バナナのほかに、ハンバーグや切り干し大根の煮物、数種類の野菜がミックスされた冷凍野菜などのレトルト食品や冷凍食品を多めに購入しました。これなら家でもバランスよく食べられそうです。しっかり食べて、早く調子が戻るといいですね。

http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/pdf/eiyou-syokuji8.pdf