2016年9月の健康便り —メンタル—

自分に合ったリラックス法を見つけよう!

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 東北出身の次郎さんにとって、東京の夏の暑さは心身ともにこたえます。健康には自信があった次郎さんも昨年、初めて経験した猛暑に体調を崩してしまいました。そこで今年は、夏休みが始まると早々に実家に帰ることにしました。東北といっても日中は東京に負けず劣らずの暑さですが、朝夕の涼しさが違います。

 この夏、次郎さんは自分に合ったリラックス法を見つけました。それは夕飯前の半身浴。風呂場の窓を全開にして、少しぬるめのお湯に浸かり、ゆっくり手足を伸ばします。大きく息を吸い、ゆっくり吐き出しながら「はぁー、いい気持ち!」と声に出すと、体や心の疲れが一気に消えていきました。アパートの狭いユニットバスでシャワーを浴びるだけでは、こんなにリラックスした気持ちにはなれません。
 「鼻歌も出るし、汗も出る。これがデトックスってやつかなぁ…」と、女の子達が半身浴を好む理由も分かるような気がしました。

 今までの次郎さんのリラックス法は、好きなゲームをすることでした。イライラしたりストレスが溜まったりしたときの特効薬。ただ夢中になると長時間やってしまうので、ストレスは解消できても疲れが残ることはありました。でも、半身浴の後は全身すっきりしています。

 そのうえ入浴後は、母が用意した夕食が待っていました。母の手料理は心とお腹を十分に満たしてくれます。豪華ではないけど、栄養のバランスが取れた料理には旬の食材を使ったり、食欲をそそる味付けにしたりと、細やかな工夫がされていました。
 実家にいた頃は、食事中にあれこれ話しかける両親がウザかったけど、そんな会話も楽しめるくらいリラックスしている自分を感じた次郎さんでした。

 さて、アパートに戻った次郎さんは、このリラックス法をどうやって続けていくか考えました。手足を伸ばしてゆっくり入るには小さすぎるユニットバス。窓もないし、毎日お湯を溜めるのも一人暮らしでは不経済です。
 そこで、次郎さんは週に1〜2回、近所の銭湯に行くことにしました。その銭湯は午後3時からやっているので、学校の帰り道に寄ることもできます。カバンの中に“銭湯セット”を忍ばせていることをまだ誰も知りませんが、今年は残暑の厳しさもこのリラックス法で乗り切っていけそうです。近いうちに友達にも教えてあげたいと思っている次郎さんです。