2016年10月の健康便り —健康—

スマホ老眼って?

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 花子さんは今人気のゲームアプリに夢中です。じっとスマートフォンの画面を見つめているせいか、画面から目を離すとぼやっとかすんで見えるような気がします。目も乾くし、なんだか見えづらいな。友人のCさんに話すと、「スマホ老眼じゃない?」だって。スマホ老眼って何だろう? まだ20才だし、老眼なんて早いでしょ〜。

 私たちの目は、レンズの働きをする水晶体が、見ようとするものへの距離に応じて厚みを変えることでピントが合うようになっています。自由にピントをあわせる力が衰えることで起こるのが老眼です。主な症状は近くのものの見えづらさです。
一般的に老眼の症状は40〜50歳代頃からあらわれますが、最近では20〜30歳代の若い世代でも手元の文字が見づらいなど、老眼のような症状を訴えることが増えているようです。スマートフォンの使い過ぎが関係していると考えられており、「スマホ老眼」と呼ぶことがあります。
スマートフォンを見るときは、比較的目から近い距離で小さな画面を凝視することが多いですね。それが長時間になると、水晶体の厚みを調節する毛様体という筋肉が緊張し続けて固まってしまい、ピント調節しづらくなることがあるのす。これがスマホ老眼の原因と考えられています。
スマホ老眼は一時的な症状で済むことが多いですが、ひどくなると慢性化することもあります。また、スマートフォンの使いすぎはドライアイや眼精疲労など目のトラブルを引き起こします。スマートフォンを使うときは目に負担をかけないよう上手につきあいましょう。

 そこで、スマートフォンから目を守るための工夫をいくつか紹介します。

 目の疲れ、痛み、乾き、見にくさなど、違和感が続く場合は、早めの眼科受診をお勧めします。

 夢中になるとつい長時間ゲームをしてしまう花子さん。若くても老眼の状態になってしまうことがあると知り、びっくりです。老眼は嫌だけど、ゲームはしたい。そこで花子さん、まずは画面の明るさを下げてみました。次にアラーム機能を使って、一定時間ごとに画面から目を離して、外を見ることにしました。ついでに目もぐるぐる動かします。なんだかいつもより目が楽な感じ。見えづらさも気になりません。よかったですね。