2017年3月の健康便り —健康—

春の日焼けに注意

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 花子さんは所属する英語ゼミの仲間と春スキーに行きました。すっきり晴れ渡った空の下、気分は最高! リフトから降り、広がる銀世界を見た瞬間、気分は盛り上がります。“頑張れ、わたし!”

 スキーは上手くはないのでゆっくりゆっくり降りていきます。ランチの時間、友人と顔を見合わせ思わずがく然とする花子さん。なんと目の周りがゴーグル焼け。日焼け止め、しっかり塗ったつもりだったのに〜。しかも夜には目が真っ赤。とほほほほ。

 春スキーは天気が良いことも多く、気持ちよく滑れますね。しかし、紫外線は冬の時期に比べ徐々に増えてきています。さらに山の上はより強い紫外線が届き、さらに雪で反射するので、雪のない平地に比べ倍近い量を浴びることもあります。油断していると、思った以上に日焼けしてしまいますよ。

 紫外線の何が問題なのでしょうか? 紫外線にあたって皮膚に炎症がおこると、真っ赤になってヒリヒリと痛い日焼けとして現れます。免疫機能も低下します。さらにダメージが続くと、やがてはシワやシミ、皮膚がんなどの原因にもなります。
また、強い紫外線を受けると、皮膚が日焼けをするのと同様に、目にも炎症が起こります。これを紫外線角膜炎といいます。雪面など特に紫外線の反射が強い場所で起きる「雪目」は知っている人もいるかもしれませんね。症状は白目の充血、異物感、涙が止まらないなどで、ひどくなると強い痛みがあらわれます。紫外線を浴びてすぐに起こるのではなく数時間ほど経過した夜間や翌朝に症状が出るのが一般的です。紫外線のダメージが続くとやがて白内障などの目の病気につながることがあります。

<対策は?>

<症状が出てしまったら?>

 花子さんはまず、顔の赤い部分をよく冷やすことにしました。コンタクトレンズを外して目をゆっくり休めます。明日には治って滑れるといいなと思う花子さんでした。