健康便り

2017年10月の健康便り —健康—

ブルーライトが及ぼす影響

 ゼミの課題に取組中の花子さん。パソコンを使うことが多くて目が疲れる〜。友達は「目がチカチカしなくて楽だよ」と、ブルーライトカットの眼鏡をかけているけど、ブルーライトって目に悪いの?

 ブルーライトはスマートフォンやパソコンのディスプレイなどから出る青色光です。タブレット端末やゲーム機器などブルーライトを発する様々な機器の普及に伴い、ブルーライトを浴びる時間が長くなりました。私たちの健康にどのような影響があるのでしょうか。

1.目への影響
ブルーライトは人間の目の網膜に到達する光の中で最も強いエネルギーを持つため、他の光と比べ網膜に影響を与えやすいといえます。また、波長が短く散乱しやすい性質があるので、まぶしさやちらつき、目の疲れなどにつながることも想定されます。網膜の細胞は活動すると次第に疲労し、機能が低下します。新陳代謝により細胞は修復され、疲労が回復すれば機能は保たれますが、光が長時間目に入る、強すぎる場合、網膜の疲労は十分に回復できません。その結果、視力の低下など網膜への悪影響が心配されます。ブルーライトが、失明原因の一つである加齢黄斑変性という病気に影響する可能性があるという報告もあります。
2.全身への影響
 脳から分泌されるメラトニンというホルモンは、約24時間周期である人の生体リズムを調整する働きや催眠作用があり、夜間集中的に分泌されます。ところが目から一定の光が入ると分泌が抑制されます。そのため夜遅い時間に強い光を受けるとメラトニンの分泌が抑制されて生体リズムの乱れや睡眠の質の低下などが生じる可能性があります。
特にブルーライトはメラトニンの分泌を抑制しやすいことがわかっており、夜遅くにテレビやパソコン、スマートフォンなどを長時間見た時の悪影響が懸念されています。朝の太陽光はブルーライトを多く含み、生体リズムの乱れをリセットするために大切と考えられていますが、夜遅くにブルーライトを多く浴びることは避けたいものです。

 目が疲れやすい、眠れないなど思い当たる症状がある時は、デジタル機器を長時間使用しない、ブルーライトをカットするフィルターや眼鏡を使用する、夜中のスマートフォン使用を控えるなどしてみてはいかがでしょうか。

 花子さんは試しに友達のブルーライトカットの眼鏡を借りてかけてみました。いつもよりパソコンが見やすくなり、調べ物もはかどった気がして大満足の花子さんでした。