健康便り

2018年2月の健康便り —健康—

気胸の再発

 年末に次郎さんのヤケ酒に付き合った花子さん。次郎さんへの思いをつい口にしてしまい、恥ずかしくてあれ以来次郎さんに連絡していません。学校で会ったら嫌だなと思っていましたが、花子さんのノロウイルス感染症が治って学校に行き始めても、次郎さんには会いません。友人に聞くと2年前に起こった気胸が再発して自宅療養をしているとか。花子さんは心配でたまりません。

 気胸は肺に穴が開き、空気が漏れて肺が小さくなった状態です。気胸にはいくつか種類がありますが、多いのは原因不明の特発性自然気胸。若い世代で、やせ型の男性に好発します。大学生協共済連の「大学生の病気・ケガ・事故2016」によると、学生の支払事由で毎年最も多い病気は自然気胸。気胸の問題点は急に再発することです。

<症状>
突然の胸痛や息切れ。まれに症状がないのにレントゲン検査などで見つかることもある。
<治療の目的>
肺から漏れ出した空気の排除と気胸の再発防止。
<治療法>
  • 自覚症状が少なく軽度の場合は、特に治療は不要。外来でレントゲン検査を行い、経過を見る。医師の判断に基づき自宅で安静にし、穴が自然にふさがるのを待つ。痛みや呼吸困難の症状があれば入院する場合もある。多くの場合、肺の穴はすぐに閉じて、漏れた空気は自然に吸収される。
  • 中程度以上では、入院して胸に管を入れ、肺から漏れ出した空気を体外に排出する。
  • 気胸を繰り返す、自然に穴がふさがらず空気の漏れが止まらない場合は手術が行われることがある。気胸は若い人に多く、試験など大事な時に再発する可能性もあるため、予防のために手術が選択される場合もある。他にも薬剤を用いて人工的に炎症をおこして肺を周囲と癒着させ、空気の漏れを防ぎ、同時に再発を予防する方法などもある。

 次郎さんが初めて気胸を起こした時の事を花子さんは思い出していました。スリムで背が高い次郎さんに憧れていた花子さん、自宅療養をする次郎さんを心配して友達を誘って家までお見舞いに行ったのでした。あれから2年、いろいろなことがあったな〜。
 自転車の乗り方を注意されてちょっとムッとしたこと、遊園地デートで次郎さんが腹痛を起こしてあわてたこと、素敵な女性と次郎さんがデートすると聞き、悲しくなったこと。いろいろなことを思い出すうち、改めて自分の思いをかみしめる花子さんでした。