2018年3月の健康便り —健康—
春休みになり、実家に帰った花子さん。久々の一家団らんに心が和みます。お母さんの作ったご飯をおなか一杯食べた花子さんがテレビを見ていると、突然、台所でドスンと大きな音。びっくりして振り返ると、うずくまるお母さんの姿が見えました。どうやら高い所にあるものを取ろうとしてバランスを崩し、足を痛めたようです。あわてたお父さんが、「救急車!」と叫んでいます。こういうとき、救急車呼んでもいいのかな?
年々救急車の出動件数が増加していますが、搬送された人の約半数は入院を必要としない軽症でした。急病や大ケガをした人に応急手当てを行い、適切な医療機関へ搬送するのが救急車。救急医療を必要とする人が安心して救急車を利用できるように上手に使いましょう。
その他、意識がない(返事がない)、ぐったりしているなど、いつもと比べて様子がおかしい場合や交通事故にあった、高所から転落した、広範囲にやけどをした場合なども救急車を!
救急車を呼ぶべき症状かどうか判断に迷った時は、救急安心センター(#7119・東京都、大阪府、埼玉県、宮城県など、他一部自治体にて実施)、お住まいの自治体の医療相談や夜間・休日医療機関案内窓口、最寄りの消防署に電話してください。学生総合共済加入の方は、24時間365日無料の学生生活無料健康相談テレホンにもご相談いただけます。
緊急性がないのに「交通手段がない」「どこの病院に行けばよいかわからない」といった理由で救急車を呼ぶ人もいますが、本当に必要な人が必要なときに使えるように、迷ったときはまずは相談窓口を活用しましょう。
お酒を飲んでしまったお父さんは運転できませんが、タクシーでなら病院に行けそうだと判断した花子さん。タクシーの迎車を依頼し、受診可能な病院を電話で確認してから、お母さんに付き添って病院に向かいました。不要な救急車の出動が減って、緊急を要する人が利用できたらいいなと思う花子さんでした。