健康便り

2018年10月の健康便り —健康—

性感染症のおはなし

 卒論の作成中ちょっと一息いれたくなり、花子さんはコーヒーをいれ、気分転換にテレビをつけました。いきなり「性感染症が急増中」のタイトルが目に飛び込んで眠気が一気に吹き飛んだ花子さん。性感染症って、エッチでうつる病気のことだよね?

 性行為で感染する病気を性感染症と呼びます。性器・泌尿器・肛門・口の中にも感染し、1回の性行為でもうつることがあります。

  • 性器クラミジア
    男性は尿道のかゆみや排尿時の軽い痛み、女性はおりものが増える、生理のような痛み、不正性器出血を起こすなど。自覚症状がなく、気づかずに治療が遅れたり、放置すると、男女ともに不妊の原因にもなる。
  • 梅毒
    感染してから何年もかけて症状が出たり消えたりしながら進行していく。初期症状は、性器のしこりや表面にただれてえぐれたような傷、足の付け根のリンパの腫れ。痛みはないが、治療をしないと、脳障害を起こして死に至る。感染した女性が妊娠した場合、胎盤を通して胎児に感染し、障害を残す。
  • 淋菌
    男性は膿のような分泌物が尿道から出て、排尿時に痛む。女性は膣、子宮、卵管に炎症が広がり、腹痛(慢性骨盤痛)を感じる。不妊や子宮外妊娠の原因にもなる。
  • 性器ヘルペス
    性器周囲に複数の水疱ができて、強く痛む。感染しても無症状のことも多いが体力が低下した時に症状が出る。女性が出産時に症状が現れると新生児に感染する。
  • 尖圭コンジローマ
    性器に痛みのない形の変わったイボができる。同じ種類のウイルスの中には女性が子宮頸がんを起こすこともある。
  • HIV
    感染してもほとんど自覚症状がないが、10〜15年かけて免疫が低下し、エイズを発症する。現在は症状の進行を遅らせる治療のみで、完治はしない。

 さらにテレビのコメンテーターは、20歳代は他の年代より感染者が多く、その理由として性行為に伴うリスクを回避できる知識の不足を伝えていました。性行為による感染を防ぐ3つの方法として「性行為をしない」「性感染症に感染していないことが確実な特定のパートナーとの性行為」「コンドームを正しく使用した安全な性行為(100%感染を予防できるわけではない)」と説明していました。

 花子さんは自分にとっての特定のパートナーをイメージしているうちに、なんだかコーヒーカップより顔があつくなって胸がどきどきしてきました。今夜は卒論に集中できないから、明日にしよう…と、一人で照れる花子さんでした。