2019年1月の健康便り —健康—

正月太りをリセットしよう

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 お正月を過ぎて、一段と寒さが厳しくなりました。帰省中の花子さんは実家のタンスにしまったままになっていたワンピースに久しぶりに袖を通すと、ファスナーが上がらないことに気が付いて思わずムンクの叫びポーズになってしまいました。まさか、太った?

 正月太りについて民間調査機関の調査がいくつかあります。年末年始の食べ過ぎや運動不足を理由に、平均2kg程度体重が増える人が多いようです。太ったと感じる部分はお腹が一番多く、その他に顔という回答が見られます。

 花子さんは年末年始の生活を振り返り、クリスマス、忘年会、お正月といろいろ食べ過ぎたことを反省…。しかも家の中でテレビを見ている時間が長く、体を動かさなかったことを思い返し、体重をリセットすることに決めました。
 押し入れの中を探すと、子どものころに使った縄跳びが見つかりました。「今でも跳べるかな?」準備運動のあと、跳び始めてみると思いのほか体が覚えています。急に運動を始めた花子さんを見て、お父さんも「ジョギングに行ってくる」と出かけました。「会社の健診でメタボ予備軍って言われたのですって」お母さんが耳打ちしてくれました。

 一汗かいてスマホで消費カロリーを調べると、縄跳び10分で消費できるカロリーは60~70Kcal。花子さんは20分縄跳びをしてもコンビニの梅干しおにぎり約160Kcalにも満たない消費量だと知り、再び叫びのポーズになりました。引き続きスマホでダイエットについて調べると、色々なダイエットサプリの広告が出てきます。「本当に飲むだけでやせるのかなぁ」有名人も使っているとのフレーズに、少し心が動きます。後ろからお母さんがあきれ顔でスマホをのぞき込みました。「お母さんは効果についてはわからないけど、宣伝に踊らされないほうがいいと思う。お母さんが若い時に極端な食事制限で体を壊した友達がいたの」急に声をかけられ、次々とダイエットサプリを検索していた自分が、何だか恥ずかしくなりました。「この間、地域センターの市民講座でサプリメントの話を聞いてきたのよ。試験管の中での実験や動物に試した結果だけで、効果が期待できるといっている商品も多いらしいわ。お母さん、花子には効果がわからないものを口にしてほしくないなぁ」

 お母さんは乾燥わかめと1人分の野菜を入れたスープを小鍋で作ってくれました。とても温まるし、食べ初めにスープでおなかを満たすと食べ過ぎも予防できそうです。「これなら、一人暮らしでも続けられるかな?」
 ジョギングから戻ったお父さん。「お母さんのメタボ改善メニューか」と言うと、「お父さんはしばらくビールお預けよ」とお母さんに言われ、叫びポーズになっていました。花子さんはお父さんの様子に大笑いしながら「このワンピースが着られたら、次郎さんをランチに誘ってみようかな」と思いました。