2019年2月の健康便り —健康—
花子さんは卒論を無事に提出し、友達のまりえさん達と卒業旅行の計画中。今回は初めて海外へ行くまりえさんの希望でシンガポールを考えています。「花子さんは旅行代理店に就職が決まったから、頼りにしてるね」って、今から頼られても…。
海外へ行くときには渡航先の情報収集が大切です。現地で流行している病気や衛生状態の確認、入国前に接種しておいた方がよいワクチンがあれば、早めにしておきます。特に予防接種は複数回接種が必要なものや、免疫が得られるまでに数週間かかるものが多いからです。母子手帳で接種が済んでいるワクチンを確認し、内科やトラベルクリニックなどの医療機関で相談してみましょう。
<情報収集に便利なサイト>
海外での受診は高額な医療費を請求される可能性があります。海外旅行保険の加入も検討しましょう。飲み慣れた風邪薬、胃腸薬などを持参しておけば、いざというときに様子を見ることができます。渡航先では無理な行程による疲れや睡眠不足に注意し、しっかり休養をとりましょう。持病がある場合は、かかりつけ医と相談して英語で書かれた紹介状や必要な薬を処方してもらうと安心です。
シンガポールの安全情報では、置き引きやスリに注意が必要とのこと。最近では知らないうちに麻薬の運び屋に仕立てられることもあるそうです。また、年間を通じて高温多湿なため、ジカウイルス、デング熱など蚊に刺されてうつる病気や、野菜や魚介類、飲み水や氷からの感染性胃腸炎も要注意です。
花子さんは病気やトラブルに巻き込まれないようにして、楽しい卒業旅行にしたいと思いました。そうそう、次郎さんへのお土産はなにがいいかも考えておかなくちゃ…。