2019年6月の健康便り —健康—

海外渡航前には予防接種を

イメージ

 2年生の山口さんは以前、交換留学で日本に来ていた留学生コンさんの母国ベトナムへ、夏休み中にホームステイしたいと考えています。「健康管理センター通信」の留学や海外旅行を予定している学生向けの記事を見て、健康管理センターを訪ねてきました。ホストファミリーと行動を共にする予定なので、事件に巻き込まれる危険性は少ないと思うけど、現地で体調を崩してホストファミリーに心配をかけることを気にしていました。

 モモセさんは、入学時に提出された山口さんの健康管理カードを確認しました。日本で行われている定期予防接種は全て済ませている事がわかり、山口さんに「お母さんに感謝だね」と言いました。そして、海外渡航に便利な情報サイトを案内しました。

安全情報、安全の手引き、滞在中のトラブル対策、海外安全アプリの紹介など
各国の衛生・医療事情、かかりやすい病気・ケガ、予防接種、医療機関情報など
海外感染症発生情報、予防接種、全国の検疫所
海外での感染症予防、感染症情報など

 モモセさんが外務省「世界の医療事情」からベトナムのページを開くと、予防接種を強く勧めるものにA型肝炎、B型肝炎、破傷風とありました。破傷風は1度追加接種を受けるだけでよいけれど、肝炎ワクチンは複数回接種が必要で、接種後抗体が上昇するまで4週間かかり、夏休みの渡航に備えて今から接種を開始したほうがよいと伝えました。山口さんは「留学の場合は医師によるワクチン接種記録の証明書が必要な場合もあるんですね」と、海外では日本よりもワクチン接種についてチェックが厳しいことに驚きました。
 食中毒や感染性胃腸炎、寄生虫の予防のために、水や魚介類、野菜の取り方に注意が必要なこと、数年前にニュースで話題になったデング熱など蚊に刺されて感染する病気の予防についての記載もあります。交通事故の発生件数も多く、道路や交通事情も日本とは異なるようです。

 山口さんは健康管理センターに相談したことで、事前にベトナム渡航へのイメージをつかむことができてひと安心。この機会にコンさんとより親交を深めたい、とモモセさんに話しました。