2020年3月の健康便り —健康—

大切なパートナーができたとき

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 春休みも大学職員は新年度の準備で大忙しです。モモセさんは入口に学生が立っていることにふと気が付きました。以前、健康管理センターを訪ねてくれた舞さんです。モモセさんは奥のソファーに案内しました。
 舞さんはしばらくうつむいていましたが、「私ね、この間初めて彼としちゃったんだ」と話し始めました。後になって、急に妊娠や病気のことなどが心配になったそう。

 女性の体の中では、概ね1ヶ月に1回、卵巣から卵子が放出されます。放出された卵子が卵管で精子と出会い、結合すると受精卵となります。受精卵は細胞分裂を繰り返しながら移動し、子宮に着床して妊娠が成立します。排卵日を予測するスマートフォンのアプリもありますが、月経周期や排卵は体調やストレスなどで変化しやすく、避妊目的の利用には不向きです。
 避妊方法としてはコンドームの他、婦人科で相談すると低用量ピルの処方が受けられる場合があります。子宮内に器具を入れる方法もありますが、医師による処置が必要になります。いずれの方法も100%ではありません。いくつかの方法を組み合わせることで避妊効果を高めることが可能です。

性行為で感染する病気は主なものとして

この2つの病気は、男女ともに不妊の原因になる。妊婦の場合は産道を通して赤ちゃんに感染する。また、オーラルセックスでは咽頭炎をおこす。

 「望まない妊娠も病気も、一人で防ぎきることは難しいの。お互いに大切なパートナーとして思いやりを持ち、1対1のかかわりを大切にしてね」モモセさんは舞さんにやさしく語りかけました。