2020年9月の健康便り —健康—
満員電車の利用を避けるため、自転車を購入した3年生の大橋直樹さん。早速、新しい自転車に乗っていると、通勤中のモモセさんと会いました。「モモセさん、おはようございます! バイト代で自転車を買いました。朝から自転車にのるとさわやかで気持ちいいですね」「大橋さん、おはよう! 自転車は感染症対策にも運動の秋にもぴったりよね。ところで、大橋さんは自転車事故に対応できる個人賠償責任保険に入っているかしら?」モモセさんが聞くと「なんですか? それ」と大橋さん。モモセさんは自転車に乗る上で大切なことを話しました。
自転車は免許不要な乗り物ですが、道路交通法では軽車両にあたります。自転車と歩行者との事故は大変危険で、歩行者が重症、死亡となった場合、運転者に多額の損害賠償が生じることがあります。そのような事故のうち賠償責任保険等に加入していた運転者は約60%(警察庁ホームページより)。そのため多くの自治体で保険加入の義務化の流れが広がっています。ルールを守り安全に自転車に乗ることはもちろんですが、どんなに気をつけていても事故が起こる可能性はあります。万が一のために個人賠償責任保険に加入しておきましょう。大学生協共済連では「学生賠償責任保険」をお勧めしています。
自転車安全利用五則より、自転車に乗るときのルールを確認しておきましょう。
自転車運転中の「ながらスマホ」が原因となる交通事故も続いています。自転車に乗りながらスマートフォンの画面を見る、操作をするなどしていると、自転車の運転が不安定になり、周囲への注意も不十分になって大変危険です。違反を繰り返した運転者には「自転車運転者講習」の受講が義務づけられました。相手がケガ、死亡などの場合、重過失傷害罪などに問われることもあります。自転車運転中の「ながらスマホ」は絶対にやめましょう。
「そんな交通ルール、全然知らなかった。子どものときに自転車に乗っていた感覚でいてはいけないですね。保険のことも考えなきゃいけないな」と大橋さん。「そうね。安全に自転車ライフを楽しんでね」とモモセさんはにっこり伝えました。