2021年4月の健康便り —健康—
大学2年生の小山あかねさんは、感染対策のために毎日マスクをつけています。敏感肌のため、ずっとマスクをしたままでは肌によくないと考え、つけたりはずしたりを繰り返していました。ところが肌に優しいマスクを選んでいたはずなのにかぶれてきたのです。マスクの素材を変えても改善しないので、最近はストールで口元を覆って外出しています。そんな小山さんを学内で見かけた健康管理センターのモモセさんは、「マスク、忘れた? 健康管理センターでマスクあげましょうか?」と声をかけました。
小山さんからマスクかぶれの悩みを告げられたモモセさんは、「最近小山さんと同じような悩み、他の学生からもよく聞くのよ」と言い、マスクかぶれについて話をしてくれました。
マスクかぶれの原因は、主に摩擦と乾燥です。マスクの着脱を繰り返すと摩擦で肌がかぶれやすくなります。また、マスクをつけると水蒸気で肌が蒸れ、マスクを外すと急激に乾燥するため、肌が弱くなり、かぶれにつながります。
予防法は大きく分けて摩擦対策と乾燥対策です。
かぶれは放っておくと悪化したり、跡が残ったりする可能性があります。自分でケアしても治らない時は、早めに皮膚科を受診すると良いでしょう。皮膚科では一般的に保湿剤や塗り薬、内服薬などが処方されます。
皮膚科を受診した小山さん。肌の調子が少し良くなったようで、モモセさんに報告をしに来てくれました。「薬の効果が出たのか、良くなってきました。おうち時間が長いので、ガーゼマスクを手作りしてみたんですよ。同じ悩みの友達にあげたらすごく喜んでくれました。嬉しい」と小山さん。「とても素敵なマスクね。かぶれがよくなってよかったわ。これから紫外線が強くなるからマスク焼けにも気を付けてね」モモセさんが伝えると、用意周到な小山さんは、バックから日傘を出してにこりと笑いました。