2022年3月の健康便り —健康—

春も紫外線から体を守ろう

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 少しずつ暖かくなり、スポーツのしやすい季節になってきました。大学1年生の高村幸子さんは大好きなサーフィンを再開。面倒くさがりの高村さんは普段から紫外線対策を行いません。でも近頃、シミやそばかすが濃くなっているような気がしていました。お化粧がうまくて美容に詳しい友人の川端亜美さんに相談すると「サーフィンをするのに日焼け止めを塗らないなんて信じられない。シミになるよ」と怒られました。
 でも紫外線って夏に気を付ければいいんじゃないの? 高村さんは、食堂で偶然会った健康管理センターの看護師モモセさんに話を聞いてみました。

 紫外線が強くなる時期、と聞くと梅雨が明け日差しが強くなる7月頃を思い浮かべる人が多いでしょう。夏の時期だけ日焼け止めを塗る方も少なくないと思います。しかし、実際に紫外線が強くなるのは春から初秋にかけてです。4~9月のあいだで1年間の約70~80%の量の紫外線を浴びています。
 紫外線を浴びるデメリットは日焼け、しわ、シミの原因となること。皮膚がんや白内障を引き起こすこともあります。嫌われがちな紫外線ですが、カルシウム代謝に重要なビタミンDを皮膚で合成する手助けをするというメリットもあります。紫外線を全く浴びないで生活することは困難です。過剰に浴び過ぎないように上手に付き合っていきましょう。

 紫外線から体を守るにはいくつかの方法があります。

 日焼け止めは汗をかいたり、タオルで汗を拭いたりすることで落ちてしまいます。2~3時間に1回は塗り直しましょう。日焼け止めのSPFやPAといった数値は日焼け止めの効果を表す数値です。一般的にSPF10PA+は日常生活で、SPF20PA++は野外でのレジャーなどで、SPF40から50PA+++は炎天下でのマリンスポーツで、などと使い分けます。

 「日焼け止めって真夏しか使っていなかったわ。春から紫外線を予防するなんて考えたこともなかったけど、肌のためには大切なのね」と高村さん。「人によって肌が強い人と弱い人がいるの。紫外線を適度に浴びるのは健康には良いことだから、うまく調整してね」とモモセさんは言いました。
 「なになに? 美容の話?」と、後から食堂に来た川端さん。お勧めの日焼け止めについて高村さんに教えてくれました。