2024年8月の健康便り —健康—

大学3年生の三浦朱莉さんは、推しとおそろいのカラーコンタクトレンズを友達から「かわいい!」と言われ、大満足。ですが、目が乾いてゴロゴロし、スマホを見る時にぼやけるようになるのが悩みです。困った三浦さんは、健康管理センターの看護師モモセさんに相談することにしました。モモセさんは、「コンタクトレンズが原因で、角膜が傷ついたりドライアイになったりしているかも。スマホ老眼の可能性もありますね」と、大学生に起こりやすい目のトラブルについて教えてくれました。
ドライアイは、涙が目の表面に留まる性質が失われ、目の不快感や見えにくさが生じる病気です。症状は目の渇きだけでなく、目がかすむ、ゴロゴロする、まぶしいなど様々です。症状が軽いうちはや部屋の加湿やコンタクトレンズの使用を控えるなどで対策できますが、不快感が強ければ眼科を受診しましょう。主に点眼薬で治療します。
加齢に伴い目のピントを合わせる力が衰え、近くのものにピントを合わせられなくなるのが老眼です。近くの文字が見えにくい、ぼやけるなどの症状は、通常は40代くらいから始まります。しかし、最近は若い世代にも老眼のような症状が増えており、一般的にスマホ老眼と言われています。スマホの長時間使用などのためにピント調整が一時的にできなくなることで起こります。スマホを使う時は目から30cmほど離す、30分に1回は遠くを見て目を休める、画面が明るすぎないようにする、スマホ使用中は意識的にまばたきをする、などで対策しましょう。
「推し活も目の健康あってこそ。目が疲れたら、目をゆっくりグルグルと動かす体操や、濡らしたタオルを電子レンジで加熱したホットタオルで目を温めるのも試してみてね」とモモセさん。三浦さんはカラーコンタクトレンズを外し、眼科に行ってみることにしました。