2025年4月の健康便り —健康—

一人暮らしと新生活 ~楽しい大学生活は健康から~

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 新学期がスタートし、メールチェックをしていた健康管理センターの看護師モモセさん。そこに、大学1年の石井智樹さんのお母さんから、1通のメールが届きました。内容は、この春、地元から離れた大学に進学し、一人暮らしが始まった石井さんの生活を心配する声です。ちょっと過保護かなと思いながらも、石井さんに健康管理センターに来てもらい、健康的な新生活をスタートするためのポイントを伝えることにしました。

<健康的な生活を送るために大切な3大要素>
  • バランスのよい食事
    一人暮らしでは、炭水化物中心の簡単な食事や外食が増えがち。栄養バランスを意識して、野菜や果物、タンパク質をしっかりとる。朝食をとることも大切。
  • 規則正しい生活
    学業やアルバイトに忙しいこともあるが、規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠をとる。毎日決まった時間に寝ることで、体内時計が整う。
  • 適度な運動習慣
    適度な運動は、健康の維持増進やストレス解消などさまざまな効果があるので、手軽に続けられるものを行う。運動部やスポーツサークルへの参加、体育の授業を選択、大学のジムを利用などの他、徒歩で通学するのも効果的。
<自分の健康を守るために>
  • ストレス管理
    大学生活には、慣れない環境への適応や勉強、人間関係などのストレスがつきもの。ストレスをためないよう、趣味やリラックスできる時間を持つことが大切。悩み事は一人で抱え込まず、友人や家族、健康管理センターの相談室など、誰かに相談を。
  • 喫煙しない。ルールを守った適量の飲酒
    喫煙は本人に害があるだけでなく、受動喫煙により周囲の人の健康も害する。飲酒は多くの疾病の原因となるだけでなく、急性アルコール中毒やアルコール依存症などになる恐れもある。喫煙と飲酒は20歳から。
  • 急な体調不良への備え
    急な発熱や腹痛、下痢、切り傷などのときに慌てないよう、体温計や常備薬、絆創膏などの応急処置セットを自宅に用意しておく。近隣の医療機関を調べておくのも大切。

 「自分の健康管理が自立の第一歩です。毎年大学で行われる健康診断はきちんと受けましょう。歯科で定期健診を受けたり、秋にインフルエンザワクチンを接種したりなどの予防医療も大切です」とモモセさんは言います。「モモセさん、なんだかお母さんみたい。もうすでにホームシックです」とさみしそうな様子の石井さん。大学生活にも一人暮らしにも少しずつ慣れて、健康で充実した大学生活を送れますように。