大学4年生の岡田友里さんは、暑さに弱く、毎年夏バテになってしまいます。夏の予定はいつも体調不良でキャンセルすることになってしまうのです。学生生活最後の夏ということで楽しい予定をいろいろと立てています。今年こそは元気に夏を乗り切りたいと決意した岡田さんは、健康管理センターの看護師モモセさんに相談することにしました。
- <夏バテとは?>
- 通常、私たちは周囲の温度変化に対して体温調整機能が働くことで、体調を整えています。近年、夏の暑さは厳しさを増しており、夏の始めから30℃を超える真夏日が続くことに加え、高温多湿で汗をかいても体温が下がらないことから体調を崩しがちです。また、冷房の効いた室内と屋外との大きな温度差により、自律神経の調整機能が乱れやすくなります。だるい、疲れがとれない、食欲がない、などの自覚症状は、自律神経が乱れたことによる夏バテのサインです。
- <暑さに負けないからだづくりのために>
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- 冷たいものをとりすぎない
アイスや冷たい飲み物のとりすぎは、胃腸を冷やし、食欲不振の原因に。味噌汁を飲むなど、常温や温かいものも意識してとる。
- 酸っぱい&さっぱりしたものを食べる
梅干し、冷しゃぶサラダ、酢の物などは、食欲がなくても食べやすく、疲労回復にも効果的。いつもの食事にレモン果汁を振りかけるだけでも。
- こまめな水分補給
のどが渇いたと感じる前に、麦茶や水を意識して飲むようにする。利尿作用のあるコーヒーやエナジードリンク、糖分が多くのどが渇きやすい清涼飲料水は避ける。
- 夜更かしせず、十分な睡眠をとる
エアコンや扇風機で室温を快適な温度に保つ。就寝前のパソコンやスマホは控える。
- 涼しい時間帯に、軽い運動で汗をかく
涼しい室内でのヨガやストレッチでもOK。
- しっかり湯船につかる
シャワーで済まさず、湯船につかることで血行促進や自律神経を整える効果が。足湯でもOK。
「お母さんがそうめんを大量に送ってくれるので、毎日それしか食べてなかったけど、今日はあったかいおつゆに豚肉とナスを入れてみようかな。来週の野外フェスは絶対に行きたいです」と岡田さんは言いました。
「疲れや体調不良があると、熱中症や食中毒などのリスクも高くなるから気を付けて行ってきてね。自分にあった夏バテ解消法を取り入れて夏を楽しみましょう」と、モモセさんは優しく後押ししました。