2026年9月の健康便り —健康—

気胸を知っていますか?
~若者に起きやすい、意外と知られていない病気~

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 急に胸が痛くなったり、息を吸うとズキっとしたりする。そんな時、皆さんはどのような病気を思い浮かべますか? 多くの人は心臓の病気や筋肉痛を考えるかもしれません。今月は、大学生世代に起こりやすい肺の病気「気胸」についてご紹介します。

<気胸とは>
 気胸とは、何らかの原因によって肺に穴があいて、肺の中の空気が漏れ、肺がしぼんでしまう病気です。明らかな原因がなく起こる気胸を自然気胸といいます。自然気胸は10~30代のやせ型の男性によく起こります。その他、肺の病気に続いて生じる続発性気胸、事故で肺が損傷を受けて起きる外傷性気胸などがあります。女性の場合は、月経周期に一致して気胸が起こる、月経随伴性気胸という気胸もあります。子宮内膜が胸膜にでき、月経に合わせて気胸を起こすものです。
 最も多い症状は、突然の胸の痛みと息苦しさです。背部痛や咳が出ることもあります。症状の強さは、肺がしぼんでいる程度などにより様々です。
<治療法と予後>

 肺にあいた穴が小さく、しぼみ方が軽度の場合は安静にして様子を見ます。針で空気を抜くこともあります。中等度以上の場合は、胸に管を入れ、漏れた空気を抜き、縮んだ肺を伸ばす胸腔ドレナージを行います。空気の漏れが止まらない、再発を繰り返すといった場合は、手術が勧められます。自然気胸は、胸部に1~2cm程度の傷をいくつかつけるのみでできる胸腔鏡下手術で対応することが多いです。
 自然気胸は適切な治療をすれば経過は良好ですが、再発することがあります。気胸になったことがある人は、激しい運動をしないなどの注意が必要ですが、症状の程度や他の持病があるかなどによって気を付ける内容が異なります。治療後は、何に気をつけて生活すればよいかを主治医に確認しましょう。

<胸が痛い、苦しいときは受診を>

 胸の痛みや苦しさは、症状が軽いと「寝不足かな」、「疲れているだけかな」と見過ごしてしまうかもしれません、もし突然の胸痛や息苦しさが起こったら、我慢せずに早めに呼吸器科を受診しましょう。女性の気胸は比較的少ないですが、月経のたびに胸痛や咳、息切れがあるような場合は気胸を疑って呼吸器科に相談するとよいでしょう。